府中に「多摩総合医療センター」「小児総合医療センター」-都立病院再編で

手前が多摩総合医療センター、奥が小児総合医療センター。

手前が多摩総合医療センター、奥が小児総合医療センター。

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 多摩メディカルキャンパス(府中市武蔵台2)内に3月1日、「多摩総合医療センター」「小児総合医療センター」がオープンする。

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 両施設の設立は、東京都が推し進める「都立病院改革」の一環。2003年1月に策定した「都立病院改革実行プログラム」に基づき、府中病院を多摩地域において総合的な医療機能を持つ唯一の都立病院である「多摩総合医療センター」再編整備し、清瀬小児病院・八王子小児病院・梅ケ丘病院を移転・統合し、都における高度・専門的な医療を提供する「小児総合医療センター」として再編整備することになった。延べ床面積=12万9,715平方メートル、建築面積=2万1,950平方メートル、地上11階地下1階。

 多摩総合医療センターは、外来化学療法センターの充実や緩和ケア医療などのがん医療提供体制を強化し、手術室を9室から15室に増加、集中治療室(ICU)を4床から6床に増床するなど、高度・専門医療の充実を図る。そのほか免震構造による施設を完備し屋上へリポートを活用して被災者への迅速な医療提供を行っていく。入院=789床、外来は1日あたり1,500人対応可能。

 小児総合医療センターは、小児ICU10床を設置し、トリアージ機能を充実させるなどで小児救急医療を提供。子どもの成長に伴う多様な問題に対して「こころ」と「からだ」の両面から診る総合的なチーム医療を行うほか、先天性疾患の医療、心臓病、小児がんや移植医療など高度専門的な医療を提供する。子ども・家族支援部門も新設し、入院中や退院後の生活も多角的にサポート。さらにドクターカーを配置し、多摩地域の小児医療、周産期医療を確保する。入院=561床、外来は1日あたり750人対応可能。

 また、多摩総合医療センターにM-FICU(母体・胎児集中治療管理室)9床、産科42床を、小児総合医療センターにNICU(新生児集中治療室)24床、GCU(新生児回復期治療室)48床を整備し、「総合周産期母子医療センター」として一体的に運営するほか、小児期に発症し、成人になっても診療が必要な患者に対しては両施設が密接な連携を行いながら治療にあたる。加えて、同キャンパス内の既存の神経病院・府中療育センターなどの医療機関と連携し、患者にわかりやすい診療体制を構築するという。

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