国立ファーム(国立市中1)は、昨年12月から同社が運営する「農家の台所」各店舗で「農家合コン」を開催している。
「昨年、当社と契約栽培をしている農家の男性から『若い女性と出会う機会が少ないから結婚も難しい』という話を聞き、社長に相談したところ、『あれだけ魅力がある農家さんで結婚していないということは、出会いの場さえ作れることができれば女性もその魅力に気付いてくれるはず』という話になり、農家合コン企画を立ち上げることになった」と同社広報担当の山口さん。
同企画は、昨年12月から毎月1回、同社が運営する「農家の台所」で開催している。第1回は恵比寿店、第2回は国立店で開催され、今月27日には新宿3丁目店で第3回が開催される。参加資格は、女性であれば誰でも参加可能ということもあり毎回多数の応募があるという。
「熱意をもって農業に取り組んでいる人ばかりで、職場の周りを見渡してもこんなに熱意を持って仕事に向き合っている人がいないので、すごいと思った」「同年代で、土作りや栽培法を確立するために勉強したり、いろいろな農家から積極的に情報を集めたりと、一生懸命考えて仕事に向き合う姿勢に刺激を受けた」「皆さん知識も意欲もあって、すごく熱意を持って働いているので農家のイメージが180度変わった」と参加者からも好評だ。
「今後も、月1回定期的により多くの農家さんとより多くのすてきな女性と出会える場にする予定。農家合コンに参加する農家は、仕事にプライドを持ち、行動力があって、話が面白い農家ばかり。合コンを通じて、農家という職業に対するイメージを変えるだけでなく、農業業界全体のイメージも変えていきたい」(山口さん)。
3月20日には国立店で第4回を開く予定。「例えばIT系の仕事をしている女性と農家さんが結婚した場合、だんなさんは農作業、奥さんはITの技術を駆使してネット販売など、異業種同士の結婚の方が農家の領域が広がっていく可能性もあると思うので、農業に縁がないという方にもぜひ参加していただきたい」とも。
これまでに開催された合コンの様子は、国立ファームのサイト内で公開している。第4回の募集要項についても同サイトで知らせるという。