立川の樹木畑でコンサート「Art in Farm」-アート通じて農業の活性化目指す

農業とアートのコラボレーション「Art in Farm」。写真は、昨年行われた「シルクロード音楽の夕べ」の様子。

農業とアートのコラボレーション「Art in Farm」。写真は、昨年行われた「シルクロード音楽の夕べ」の様子。

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 立川の藤野農園(立川市若葉町)で8月21日・22日、「ART in FARM 2010-音楽を育む森と畑-真夏の夜のコンサート」が開催される。

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 景観デザイナーで、同市の井上農園を営む兼業農家の井上洋司さんが、造形作家らと始めた「ART in FARM 」は、農業とアート双方の活性化を目指すプロジェクト。2007年より始まったこの運動は、近隣の農家やアーティスト、ボランティアスタッフらの参加によりネットワークを広げている。これまで、シェイクスピアの朗読劇やシルクロード音楽といったアートパフォーマンスやワークショップを行い、都市空間の一部としての農地について見直すきっかけを積極的に提供してきほか、生産者と消費者をつなぐ役割として、同市内のトマト農家研究会の依頼で出荷用の箱をデザインするなど、アートを通じて農家をサポートしてきた。

 4回目の開催となる今年は、街路樹などの樹木を育てる藤野農園が舞台ということもあり、ヘンデルの「樹木の陰で」、イギリス民謡「恋人にあげる林檎」など、「樹」にちなんだ演目でソプラノとリュートによる演奏を予定する。併せて武蔵野美術大学の学生による作品群「農地の環境解析」を展示するほか、地場野菜の直売も行う。

 井上さんは「大都会・東京の郊外に緑の農地があることで地産地消が可能になることはもちろん、精神的にも得られる安らぎは大きい」と話す。「農地とアートは意外にも相性が良く、都会で暮らす人々にインスピレーションを与えてくれるはず。夏の宵、音楽を愛でるために樹木の畑にお越しいただければ」とも。

 17時30分開場、18時30分開演。入場料は2,000円(学割1,500円)。定員は100人ほど。予約はファクス、メールで受け付けている。

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