立川市の市民団体「福島と立川の子どもたちの会」は、福島の子どもたちを立川に招待する「2013すまいる×すまいるプロジェクト」開催に向け、寄付、ボランティアを募っている。
福島第一原発事故の影響で外で自由に遊べない福島の子どもたちを立川に招待し、思いきり屋外で遊びを楽しんでもらうという同プロジェクト。昨年7月に第1回を実施し、福島から46人の親子を招待、約100人のボランティアが参加した。
「福島の子どもたちは、普段の生活や学校行事などを規制された中で過ごしている。昨年はプールで泳いだり、公園を散策し駆け回ったりすることができたこと、大山小学校での手作りのうどん打ちや花火大会の観覧など、立川の子ども会や地域の方々と交流を持てたことなどをとても喜んでいただけた。アンケートで継続の要望が多く、今年も開催することになった」と、同会共同代表の谷山恭子さん。
2回目となる今年は、福島の親子約50人を招待。応募開始から3日で定員が埋まり、現在はキャンセル待ちが出ている。7月27日から3泊4日で、多摩動物公園(日野市程久保7)の散策のほか、国営昭和記念公園(立川市緑町)での花火観賞や、園内でのプール遊び、竹トンボ作りなどを予定する。子どもたちや親は、市の協力で立川競輪場の選手宿泊棟に無料で宿泊する。
「福島から往復するバスの費用や滞在中の食費など、運営予算約130万円の内、あと50万円の資金が必要」と谷山さん。「福島では原発事故後から、不安を抱えて子育てしている親御さんが現在もたくさんいらっしゃる。福島の親子たちとの交流に温かいご理解とご支援をお願いしたい」と同企画運営のための協力を呼び掛ける。
同会では、立川駅北口のペディトリアンデッキなどで募金活動を展開するほか、振り込みによる寄付も受け付けている。また、子どもと遊んだり、当日の準備や進行を手伝ったりするボランティアも募集している。
詳細はホームページで確認できる。問い合わせは、谷山さん(TEL 080-4899-2940)まで。