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武蔵国分寺公園でかけっこ教室「忍者塾」始まる-自分らしく走る楽しさを

忍者塾の様子。大内さんは忍者の装いで指導にあたる。

忍者塾の様子。大内さんは忍者の装いで指導にあたる。

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 武蔵国分寺公園(国分寺市泉町2)で現在、自分の身体の特性に合った走り方や、自分らしく走る楽しさを育てるかけっこ教室「忍者塾」が行われている。

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 現役陸上選手の大内恵吏也(えりや)さんが指導に当たる。大内さんは陸上クラブチーム「Free&Freak AC」の代表を務め、全日本実業団・関東選手権などで優勝経験を持つ「旅人系短距離アスリート」。

 「忍者は子どもたちに夢を与える楽しい言葉。一般的に日本人の体型は、ウサイン・ボルトのような選手とは、体格も筋肉のつき方も違う。忍者のように自分の身体の特徴をよく知って、日頃からバネやバランス感覚を鍛え、小さなパワーでもより素早く・効率よく走る動きを訓練していけば、自分らしさを最大限に生かした走りができるのでは。それを極めれば世界にも通用する走りができるのではと考えた」と大内さん。

 昨年12月からは約2カ月間、米国・ジャマイカ・ケニア・タイなどを回る「かけっこ世界一周ツアー」を行った。「米国では全米4位の選手と練習。ジャマイカでは、ウサイン・ボルトやヨハン・ブレイクら代表が所属するチームに2週間ほど入れてもらった。ケニアやタイでは、学校や児童養護施設でかけっこ教室を行った」と振り返る。「以前から『子どもたちにかけっこを』という構想が心にあったが、忍者が世界の人々によく認知されていることを実感し、『忍者塾』を開こうと思った」と話す。

 練習メニューは「楽しくウオーミングアップ」「忍者式トレーニング」「リレー大会」「体を強くするトレーニング」。バネ(ジャンプ力)、スピード、俊敏性、持久力、体幹(たいかん)、バランス感覚などを鍛えるため、ゴムを使ったり会場の地形や階段を活用したりしながら、遊びのように楽しくわいわい行っているという。

 東大和南公園(東大和市桜が丘2)でも5月から毎週火曜、同塾を開いている。参加者は小学生が中心。要請を受けて、国立・八王子・福島県などで出張忍者塾も行う。

 「その人にしかできない走りがある。その人らしく走ることは、本当の自分をしっかり受け止めてその人らしく生きることにもつながる。ほかの人の『その人らしさ』に敬意を払い、共に生きるための大切な土台となる。かけっこ教室など陸上を通じて、人とつながり、世界とつながり、次世代を励ます自分の生き方としてやっていきたい」と意欲を見せる。

 武蔵国分寺公園の開催時間は毎週月曜。16時~17時=「4歳~9歳+苦手克服コース(年齢不問)」、17時~18時=「9歳~高校生+目指せ自己ベストコース」。定員は各20人。受講料は1カ月2500円(保険料込、別途入会金1000円)。入会月は参加回数×500円。初回無料で、両コースに参加できる。

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