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武蔵野美術大学で「光を内包するガラス」展-学科超え学生がプロデュース

講評の様子

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 小平の武蔵野美術大学(小平市小川町1)で6月23日、企画展「AURORA~光を内包するガラス~」が始まる。会場は9号館6階apmg、606教室。

リュユンジョン作「Fruit Light ~光で驚く 面白くだもの~」

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 昨年度から始まった「Glass×Geibun Project」による同展は、芸術文化学科芸術文化プロデュースコースの学生が授業の一環として、工芸工業デザイン学科クラフトコースガラス専攻の学生が制作した作品をプロデュースし、展覧会企画・運営、教育プログラムを実施するもの。同大芸術文化学科准教授の杉浦幸子さんは「工芸工業デザイン学科の大村俊二先生との会話から始まった。同じ場で学びながら、学科コースが違うと驚くほど横のつながりが少ない。制作系の学生と、生み出されたものを受け取る場を生み出し、有機的につなげることを学ぶ学生が一つの展覧会を共につくり上げることで、個別の学びでは得られない知識、経験を得る機会を生み出したいと思った」と説明する。

 「ガラスコースの学生は作品を制作・展示し学内外の人に見ていただくことから、芸術文化学科の学生は展覧会を運営・広報し、外部の協力を開発しながら展覧会と人をつなぐ教育プログラムを行い、総務・経理を統括することから、総合的に制作とアートマネージメントを学ぶ」と杉浦さん。

 今年は、ギリシャ神話の女神「AURORA(アウローラ)」と題し、6人の学生が「光を内包するガラス」をテーマに制作に取り組んだ。同専攻 4年の今泉ななさんは「他学科生の客観的な視点から自分の作品を見ることができ、とてもいい体験になった」、星佑季さんは「制作後、展示方法で作品としての完成度を上げることができ、とてもうれしい」と話す。芸術文化プロデュースコース3年の浅井光季さんは「展覧会は新しいもの・人との出会いの場。私たちの仕事は、出会いの入り口をいろいろなところに用意すること。芸術にあまり関心のない人にとっては敷居の高いように思える展覧会に疑問を持ち、さまざまな切り口から今回の展覧会をつくり上げた」、藤原美穂さんは「私たちにとって初めて実際に作った展覧会。ガラスの面白さをいろいろな視点から感じ、見ることの大切さを知ってほしいという思いで進めてきた」と振り返る。

 大村さんは「学生交流を通して互いの立場を理解し、それぞれの社会における役割を確認し合うことができる。人との出会いは、時に人生を大きく左右するきっかけになり得、この交流が今後の新たな成果につながっていくことを期待している」と話す。

 27日には、大村さんや参加学生が「放課後ガラス座談会」を行う(16時45分~18時、会場=2号館1階ピロティ)。先着50 人。展示期間中、手作りのグラスでドリンクを提供する「cafe AURORA」(11時~18時)も運営。ガラス制作風景ビデオやワークシートも用意する。

 開催時間は11時~18時。入場無料。今月28 日まで。

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