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立川~三鷹間を「旅するように暮らす」ガイドブック刊行 エリア内200カ所を掲載

「日常を旅する」帯カバーは4種類を用意する

「日常を旅する」帯カバーは4種類を用意する

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 けやき出版(立川市柴崎町3)が11月15日、中央線の立川~三鷹間を「旅するように暮らす」ためのガイドブック「日常を旅する」を刊行した。

出版記念イベント「写真とイラストとデザインの話」の様子

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 2012年から2年間で25冊発行したエリアマガジン「ののわ」(JR中央ラインモール発行)から、掲載内容を抜粋して編集した同書。新たに取材撮影した120カ所を含むカフェ、レストラン、書店、ギャラリー、公園など個性的な店や気持ちのいい場所など、立川~三鷹エリア内の約200カ所を掲載する。

 同書の企画を手掛けた萩原修さんは「『ののわ』でつながった地域のことをまとめてみたいと思った。このエリアの魅力を多くの人と共有することで、次の展開が始まれば」と期待を寄せる。編集・執筆を手掛けた萩原百合さんは完成を目前に控え急逝。修さんは「彼女自身の足と手と目と耳と舌で味わった約4年間の情報が凝縮されている」と話す。

 11月30日にはnonowa国立(国立市北1)内にある書店「PAPER WALL」併設のカフェで、出版を記念して「日常を旅する編集部」7人によるトークイベント「写真とイラストとデザインの話」が開かれた。「編集チームがどう考えて表現したかを語ることで、このエリアの魅力が見えてくるのではないかと考えた」と修さん。

 当日は同書の制作にかける思いや制作を通じて気づいたエリアの魅力、百合さんの取材に対する丁寧な姿勢や同書にかける思いなどに触れた。「四季をめぐる」「街にでかける」「あさちず」「よるちず」など人の気持ちや行動パターンで分けるなどガイドブックとしての使いやすさを意識しながらも、武蔵野の空気感が伝わる写真を挟み込むことで印象に残るものを心掛けたという。

 トレーシングペーパーの帯カバーは「日常」「旅」をイメージしたものや高架下を連想させるデザイン、季節の移り変わりをグラデーションで表したものなど4種類を用意し、「自分の視点を探しながら、日常を旅するように暮らしてほしい」との思いを込める。「ボロボロになるまで持ち歩いて書き込むなどして自分の本にしてほしい」とも。

 同書のあとがきで、百合さんは「改めて街をめぐり歩いてわかったのは、身近な街であればあるほど、その土地のよさに気づいていないということ。街を歩きまわり、アンテナに引っかかった場所を訪ね、その時に感じた思いをまとめたのが本書。この一冊を手引きに、三鷹から立川エリアのいいところを発見してもらえれば」と思いをつづる。

 A5横サイズ、144ページ。価格は1,512円。

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