国立市は11月14日、旧国立駅の再築に向けてJR東日本と土地売買契約における覚書を締結したと発表した。
赤い三角屋根で親しまれてきた旧国立駅舎は、JR中央線の立体交差化工事のために2006年10月に役目を終え解体された。しかし、建築物として技法的・技術的に重要であることなどから、国立市指定有形文化財に指定され、再築を目指し保管されてきた。
売買契約は来年度内に締結し、2020年2月末の完成を目指す。JR東日本から買収する土地は510平方メートルで、総事業費10億円、土地取得費はおよそ6億6,000万円を見込む。費用には、「旧国立駅舎再築のために」のふるさと納税と「赤い三角屋根プロジェクト」による約8,800万円の寄付も活用される。
旧駅舎の再築は以前とほぼ同じ場所を予定。文化財に指定されていることから、1926(大正15)年の開業当時の形態で再築する予定で、建物は駅舎ではなく、観光案内所や展示スペース、多目的スペースとして活用する。