国立唯一の銭湯「鳩乃湯」(国立市東 2)で1月6日から、銭湯画のグループ展「新春初夢富士山展」が開かれる。
主催する「銭湯もりあげた~い」は2014年、都内の銭湯に関連する仕事をしてきた浅草芸人やアロマセラピストなどで発足。「心身面でもメリットがあり建築的にも魅力的な日本独自の『銭湯文化』を次世代にも残していくこと」を目指し、銭湯まち歩きツアーや銭湯での演芸などイベントを企画する。同イベントは「ギャラリービブリオ」(中1)が運営サポート、展示指導を行う。
現役最年長銭湯絵師・丸山清人さんの作品が壁面を飾る同銭湯。当日は2016年12月にギャラリービブリオで開いた「丸山清人師の銭湯背景画教室」の受講生40 人の完成作品を脱衣場で展示する。教室には庶民文化研究家で社団法人「日本銭湯文化協会」理事でもある町田忍さんや同団体から初代銭湯大使に任命されたフランス人のコロイン・ステファニーさんなど銭湯界の有名人に加え、同市民も多数参加した。
「銭湯もりあげた~い」事務局長の荒木久美子さんは教室を振り返り、「たくさんの方が参加くださってとてもうれしかった。最初は戸惑っていた方も全員描ききることができ、一つ一つ違う美しい富士山を一堂に拝見したときは圧巻だった」と振り返る。「この素晴らしさを、より多くの方に体感していただきたいと当イベントを開くことにした。銭湯で展示することで普段銭湯に行かない方にも足を運んでいただき、銭湯の良さを知ってもらええれば」と期待する。
前期(1月6日~15日)と後期(1月17日~29日)で男湯と女湯の作品の入れ替えを予定。2月にはギャラリー・ビブリオでの展示も予定する。
「師匠である丸山清人絵師と、その生徒さんたちの素晴らしい作品に囲まれながら入る銭湯はよりすがすがしく楽しい気分になると思うので、ぜひ足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は15時~24時(鳩乃湯営業時間)。月曜定休(土曜・日曜は薬湯)。作品観覧は無料だが入浴料460円が必要。開催は今月29日まで。