立川・国立極地研究所で「南極まつり」 昭和基地開設60周年記念で

過去に開催されたサイエンスカフェの様子。画像提供:国立極地研究所

過去に開催されたサイエンスカフェの様子。画像提供:国立極地研究所

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 国立極地研究所(立川市緑町)で1月29日、「昭和基地開設60周年記念 南極まつり」が開かれる。

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 昭和基地は東南極・オングル島にある日本の観測基地。1957(昭和32)年1月29日、永田武隊長以下53人から成る第1次南極地域観測隊のうち17人が同地に上陸し、この地域を観測隊の主基地と定め、「昭和基地」と命名。以降、延べ3376人の観測隊員らの手によって、科学観測が継続されている。「1月29日、同基地は開設60周年を迎える。これを記念し、一般市民の方々に南極観測の歴史とその意義をよりよく理解していただくために、公開イベントを開催することとなった」と同研究所広報担当者。

 当日は、各研究グループなどによる展示や体験ブースを用意するほか、「サイエンスカフェ」ではオーロラや氷などをテーマに第一線で活躍する研究者が直々に自身の研究を熱く語る。小学生を対象に「ドラえもんと昭和基地の60周年をお祝いしよう」と題し、昭和基地と生中継で、現地で活動する隊員と話ができるイベントも開く(申し込み受け付けは終了)。

 同担当者は「南極ではさまざまな分野の観測が行われており、南極から運んできた氷、南極で採取された隕石(いんせき)などの実物を通じて、その一端を楽しく知ることができると思う。オーロラ発生装置や南極で採取されたクマムシなど、お子さんも楽しめる展示や体験コーナーもある。南極観測の歴史を展示するブースでは、観測初期を知る70代以上の方にも懐かしんでいただけるのでは」と話す。

 南極・北極科学館では、直径4メートルの全天ドームスクリーンに南極や北極で撮影したフルカラーのオーロラの映像を映し出すオーロラシアターがリニューアル。投影機を入れ替え、明るさ・コントラスト・解像度が大幅にアップした「TACHIHIオーロラシアター」のお披露目上映を行う。当日は、昭和基地で撮影されたオーロラの映像を上映予定。「よりリアルに、より美しくなった」オーロラの映像を楽しむことができる。

 「お子さんから大人まで、ぜひご家族でお越しいただければ。日本から1万4000キロメートル離れた遠い南極で活躍する日本の観測隊のことを、もっと知っていただけたら」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~15時(最終入場は14時30分)。入場無料。

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