やってみたい企画や欲しいものを子どもたち自身が提案する「こどもとおとなのはなしあい in 市議会議場」が9月2日、立川市の市議会議場(立川市泉町)で行われた。
「こどもとおとなのはなしあい in 市議会議場」での提案の様子
子どもたちが意見表明や参加する権利を行使できる場をつくることを目的に2016年度から始まった同企画。3年目となる今回は、子どもたちの夢の実現を資金面で支援するために設立された市民団体「ウドラ夢たち基金」が、今年4月に立川市と締結した連携・協力協定に基づき、子どもたちからの「提案」の実現にかかる費用を50万円まで支援する。
今回、市議会議場で「提案」を行ったのは、立川市の子ども・子育てに関する計画を審議する「夢育て・たちかわ子ども21プラン推進会議」の子ども委員を務める14~18歳のメンバーで結成した「C3 for Children’s Right(Cキューブ)」と、立川市立第六小学校の4年生の2チーム。提案理由や実施方法など、自分たちの思いとともに堂々と発表した。提案の審査を行うウドラ夢たち基金のメンバーからの実現手段や資金計画といった具体的な質問には、作戦会議のための時間を作ってもらう場面も。
審査の結果は、「Cキューブ」が提案した「子どもの権利を広めるクリアファイルの製作」へ支援が決定。同基金代表の清水浩代さんは「皆に分かりやすく親しみのある、目にも訴えられるようなファイルになれば。多くの人にファイルが渡るような方法について更に案を練ってみてほしい」と期待を寄せた。
六小の4年生が提案した授業で学んだ富士山とホタルをモノレールを使ってPRする「富士山ホタルモノレール」企画は、支援は受けられないものの、今後も多摩都市モノレールや同基金と話し合いを進めていくことができることに。「語ってくれた夢は伝わっている。みんなで相談してもう一度提案してほしい」と清水さん。感想を聞かれ「頑張ったけど、悔しい」と答えた児童には「頑張り続けるのだ!」と声を掛けた。
当日は、清水さんによる「夢をかなえる」をテーマにした基調講演や、ボルダリング体験イベントの開催、環境フェアでのブース出展、学校にウサギを迎える「ラビットプロジェクト」など昨年度の提案で夢をかなえた子どもたちからの報告も行われた。