国分寺市が電動アシスト自転車を使用したシェアサイクル「のりすけ」を導入し、12月5日に市内の公共施設で運用を始めた。
国分寺市政策部市政戦略室の増井有真さんは「国分寺市と府中市は古代に武蔵国の国府と国分寺が置かれ現在も多くの歴史遺産がある。一方で、国分寺市内には河岸段丘である国分寺崖線があり、府中市からの移動や中央線の各駅から市内の観光スポットを巡るには坂道を上り下りする必要がある。回遊性の高い効果的な移動方法の導入を模索していたところ、府中市内の公共施設にのりすけが導入され利用者が増えているという話を聞き、導入を決めた」と振り返る。
のりすけは「さくらコマース」(府中市)が展開するサービスで、ウェブサイトから無料会員登録後、利用できる。利用料金は15分60円で、24時間最大1,000円。ハローサイクリングのシステムを利用したステーションであればどこでも返却できる。
市の公共施設に設置されたステーションは市役所第3庁舎・ひかりプラザ・いずみプラザ・市民 スポーツセンター・市民室内プール・各公民館・史跡の駅おたカフェなど11カ所で、ポート数(最大駐車可能台数)は43台。民間の設置ステーション5カ所を含めると、市内全体で16カ所のステーションに71台となる。「すでに民間の土地でものりすけのステーション設置がされていて、相乗効果を図る上でよいタイミングだった」と増井さん。
「のりすけは坂道も心配なく走れる。観光客の皆さまが気軽に名所へ訪れるためや市民の皆さまの施設間の移動の利便性が向上することが期待される。新たな移動手段としてシェアサイクルを活用し、史跡や文化財の観光スポットをはじめ、こくベジの直売所や国分寺ブランドのお店など市の魅力を一人でも多くの方々に知っていただければ」と呼び掛ける。