立川市図書館がインターネット音楽配信サービスを導入し、1月4日から運用を始めた。
導入するのは「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」で、クラシックに特化したサービス。市内図書館で配布するIDとパスワードでサイトにログインすると、初回ログインから14日間(ログイン日は含まず)、対象曲がパソコン・スマートフォン・タブレットなどの再生機器で聴き放題になる。期間終了後、再度利用を希望する場合は、図書館で新たなIDとパスワードが発行される。
対象曲は2018年12月時点で「CD数にして12万6000点以上、曲数は190万曲以上」。担当者は「音楽配信サービスがCDなどと一番異なるのは、聴くことができる曲数の圧倒的な違い。同サービスの曲数は2018年3月時点の立川市図書館のCD蔵書数4万6043点の2.7倍に当たる」と話す。
導入について、「欧米でインターネット音楽配信サービスが始まったきっかけは、違法ダウンロードの横行に対して著作権に配慮した合法的なサービスが必要だったことにあると聞いている。ナクソス・ミュージック・ライブラリーは著作権に配慮した制度設計がされているので、図書館のような公共教育機関が導入するのに最適だと思った」と振り返る。
中央図書館3階の「情報検索コーナー」では試聴ができる。「CDで聴くのとは全く異なる音楽体験が期待できる。体験して、ちょっと敷居が高いクラシック音楽を気楽に楽しんで、今以上に音楽に親しんでいただければ」と利用を呼び掛ける。
同市在住・在勤・在学の個人が利用できる。