立飛ホールディングス(立川市栄町6)は4月12日、立川駅北側の「みどり地区」(緑町3)に建設中の新街区「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」の「開業1年前記者発表会」を開いた。
会見では来年4月、多摩地区最大規模となるホール「TACHIKAWA STAGE GARDEN」のこけら落としを皮切りに、商業施設やオフィス棟、ホテル「SORANO HOTEL」などを順次開業していくことを発表。同街区のロゴマークや同街区に建設される施設の最新の動きなども紹介した。
「立川最後の一等地」とも言われる同地は、同社が2015年に取得した約3.9万平方メートルの元国有地。「心身ともに健康的で心地よい、人間らしい暮らし」の実現を掲げ、街区コンセプトを「空と大地と人がつながる、ウェルビーイングタウン」に設定する。街区デザインは、立川の街の歴史と未来が「交差する場所」という意味を込めた、街区中央で交差する「X」型の街路が特徴的で、今回発表されたロゴマークでは「X」型の街路をモチーフに、街区コンセプトの「空」と「大地」を青と緑で表現したという。
建築物は「まちの縁側」をコンセプトに、新街区の外周部に、屋内ステージと屋外ステージをつなげて使えるユニークな構造が特徴の多機能ホール「TACHIKAWA STAGE GARDEN」、屋上にスパを設けた「SORANO HOTEL」、多摩信用金庫の本店・本部などが入るオフィス棟、商業施設などを整備する。
同社の村山正道社長は、プロジェクトを「地元に非常に責任のある案件」と位置付け、「全社挙げて責任を果たしていきたい」と決意を述べた。新街区の開発を手掛ける立飛ストラテジーラボ(栄町6)の横山友之さんは「次の100年を開くプロジェクト。街としての活力、ブランド力を高めることで立川の街の発展に貢献することができれば」と話した。
今後は、6月25日に同街区の開発クリエーターらを招きパネルディスカッションなどを行う「ウェルビーイングフォーラム vol.0~100年続く新しいしあわせを、立川から世界へ~」を開催するほか、ホールの利用予約の受付を6月、ホテルの客室予約を9月にそれぞれ開始する予定。