市民団体「ウドラ夢たち基金」が8月4日、「夢をみつける遠足」と題し、体験講座「夏休み!ウドラと秘密基地を作ろう!」を開く。7月10日から参加者を募集する。
同基金は子どもたちの夢を形にする事業などを資金面で支援するために、ホビーメーカー「壽屋(ことぶきや)」(立川市緑町4)の清水浩代副社長を代表発起人(現在は代表)として2018(平成30)年4月に創設。同社がプロデュースする立川市の名産・ウドの怪獣「ウドラ」がイメージキャラクターを務めるほか、ウドラの原作者のまつおよういちさんも同活動に賛同し名誉会員として名前を連ねる。
昨年の設立以降、立川市と締結した連携・協力協定に基づき、やってみたいことを子どもたちが提案する「こどもとおとなのはなしあい in 市議会議場」での「提案」の審査やアドバイス、実現にかかる費用の支援などに取り組んできた。副代表の新海きよみさんは「当基金は子どもたちが夢を形にする体験を応援している。思いや願いの実現や具体化など、体験を通して生きる手応えを感じてもらいたいと思っているが、今の子どもたちはこれが欲しい、これがやりたいなどの強烈な思いを持ちにくい環境に育っているのかもしれないとも感じている」と話す。子どもたちが夢を見つけるきっかけづくりになればと「夢をみつける遠足」を企画したという。
初開催となる今回は、参加者全員で協力して「秘密基地」を制作する。会場はオーダーメードの家具制作や住宅・店舗の内装などを手掛ける「kitori」(錦町5)の「Showroom & Factory」。昭和記念公園の可動式の「案内所」や1日だけのブックバー「とんがり書房」などを制作した経験を持つ同社の山上一郎さんがサポートし、子どもたちが色塗りや組み立てなど木工事全般に挑戦する。当日はウドラも駆け付ける。
昼食には市内のカフェ&レストラン「てくたく」(若葉町4)の「スペシャルランチ」を用意するほか、同伴の保護者が過ごすことができるようショールームのバーカウンター(飲み物代は別料金)や屋上庭園も開放する。
完成した作品は、サンサンロードにあるコトブキヤ立川本店(緑町4)に設置され、同通りを守る「秘密基地」として活躍する予定。
新海さんは「夢の国みたいなショールームや工房で、自分たちの手で何かを作る体験を通して、五感のフル活動から生まれる夢をぜひ見つけてもらえたら」と呼び掛ける。
開催時間は9時~16時。対象は立川市内在住の小学4~6年生の親子で、定員10組(抽選)。費用は1組3,000円(昼食・保険含む)。申し込みは7月10日~16日に同基金のホームページで受け付ける。