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日仏アーティストによる風呂敷一堂に 小金井で「FUROSHIKI TOKYO」展

Takeshi Kitano 北野武 Oobora おおぼら© TAKESI KITANO

Takeshi Kitano 北野武 Oobora おおぼら© TAKESI KITANO

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 東京都とパリ市の文化交流事業の一環で昨年、パリで展示されたオリジナル風呂敷が7月23日から、都立小金井公園(小金井市桜町3)内「江戸東京たてもの園」で開催される「FUROSHIKI TOKYO展」で披露される。

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 2018(平成30)年11月、文化交流事業「パリ東京文化タンデム2018」の一環として、都はパリで「FUROSHIKI PARIS」を開催。同展では日本の伝統、芸術で、「環境の知恵」でもある、風呂敷の魅力を展示やインスタレーション、ワークショップを通して発信。今回、FUROSHIKI PARISで展示されたオリジナル風呂敷を全点公開する報告展を開く。

 同園園長の新田太郎さんはパリでの展示について、「ものを『結ぶ』『くるむ』という動作に込められた和の心を習得して、パリ市庁舎のショップで風呂敷を購入していく人も多くいた。市庁舎壁面の歴史的人物の像に風呂敷を持たせるインスタレーションでは、東洋的なモチーフと石像のこれまでにない組み合わせが注目され、伝統に新しい価値を付加するという点が評価された」と話す。

 今回展示する風呂敷は日仏のアーティストやデザイナーが「サイクル・オブ・ネイチャー」をテーマに制作したオリジナル。参加アーティストは、北野武さん、草間彌生さん、コンスタンス・ギセさん、ジャン ポール・ゴルチエさん、ニコラ・ビュフさん、蜷川実花さん、細川護熙さんほか。

 新田さんは「さまざまな包み方を紹介するコーナーがあるため、実際に家庭でも応用してもらえるのでは。人々の暮らしの中で育まれた『風呂敷』という生きるアートの素晴らしさを感じ取ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。

 8月3日・4日に同園で開催する「下町夕涼み」ではワークショップを行い、実際にパリ市で体験コーナーの対応をした講師を招き、参加者は「すいか包み」「バスケット包み」「ビン包み」など、さまざまな包み方が体験できる。

 同展は東京都江戸東京博物館(墨田区)との同時開催。

 開園時間は9時30分~17時30分(入園は17時まで)。月曜休園(月曜が祝日または振替休日の場合は、その翌日)。入園料は、一般=400円、65歳以上=200円、大学生=320円、高校生・中学生(都外)=200円、中学生(都内在学または在住)・小学生以下無料。9月29日まで。

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