日本各地の酒を集めた利き酒会「武蔵の國の酒祭り2019」が9月14日、府中の大國魂神社(府中市宮町3)で開かれる。主催は東京都酒蔵組合(立川市錦町1)。8月5日に前売りチケットの販売を始めた。
同神社の境内にある「松尾神社」は、1800年に武蔵国の醸造家が穀醸祖神である京都松尾大社より勧請(かんじょう)したもので、祭神は醸造の守護神とされている。現在は1957(昭和32)年に東京都酒造組合が奉納した覆屋(おおいや)内に鎮座する。同組合は「醸造の守護神として歴史ある」同地で、「地域と日本酒文化の高揚」を目指し、同祭りを開くという。
当日は、東京都からは今年1月から新たに東京都酒造組合に加入となった「東京港醸造」(港区)を含む9蔵が参加するほか、北海道産の酒造好適米(彗星・吟風)を使った酒など全国から140種類余りの日本酒が集結。利き酒を楽しめる。
府中市観光協会によるおつまみコーナーでは、焼き鳥、もつ煮、焼きそばなどの提供を予定するほか、同市のボランティアスタッフによる神社境内を巡る「神社ツアー」や、特設舞台でのおはやしの演奏も。
同組合の玉木千代子さんは「会場に集まる酒は全国的に知名度の高い蔵はもちろんのこと、小さいけれど日々頑張っている蔵も含め各県酒造組合がセレクトしている。ご自分の舌で味わって、お気に入りの酒を見つけてみるのも楽しみの一つでは」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~16時。入場料は、前売り券=2,000円(先着1000人)、当日券=2,500円(先着100人、1人2枚まで)。前売りチケットはe+で販売する。荒天の場合は15日に順延。