イベント「うどフェス2019」が10月14日、ウドの栽培などを手掛ける「山下農園」(立川市上砂町4)で開かれる。
ウドを育てる、室(むろ)と呼ばれる地下の蔵「うどくら」で自然派ワインを楽しむイベント「うどくらワイン」として始まった同企画。主催する立川の鉄板焼き店「鉄板焼 千珠」(曙町3)のシェフ・武藤充英さんは「ウドは立川の名産品の1つだが、最盛期に90軒だったウド農家が今は19軒。立川ウドの存在を多くの人に伝え、立川の魅力を届けたいと思った」と振り返る。
提供するワインは、化学肥料や除草剤を控え栽培されたブドウを使い、酸化防止剤や添加物を極力使わず醸造された「人工的な要素を排し、自然の力に依拠した」ワイン。「このようなワインは、ボトルの中の微生物がゆっくり活動しており、光が届かない15~17度の部屋、つまりワインセラーのような環境を最も好む。天然のワインセラーのような『うどくら』で、どんな相乗効果が生まれるか。立川ウドの魅力と自然派ワインの魅力を最大限に引き出せたら」とも。
2回目の開催となる今回は「うどフェス」と名称を改め、内容を拡充。「立川の野菜と自然派ワインを愛する人の輪が広がり、立川の活性化、豊かな食文化を育む一助となれれば」と武藤さん。
当日は、会場となる同農園に加え近隣の3つの農園、市内の飲食店4店が参加し、地元で取れた野菜や焼き鳥、タコスなどを提供。約10種類の自然派ワインと共に楽しめる。普段は入ることのできないウドの室を公開するほか、畑での野菜収穫、地元の野菜を使ったワークショップなどの催しや、フラメンコダンサーやDJなどによるライブも開く。ウドの怪獣で、「立川市公認なりそこねキャラクター」の「ウドラ」の来場も予定する。
会場では「ごみゼロ」を目指し、ごみ箱の設置を行わないほか、飲食用の食器の持参を呼び掛けるなど、環境にも配慮する。
武藤さんは「ウドの室に入ったり畑で音楽を聴いたり、自然と戯れながら、遊びながら、食や空間を楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~17時。入場料は1,000円、中学生以下無料。会場内の飲食には別途料金がかかる。食器は各自持参。問い合わせはうどくらecovillage実行委員会(TEL 090-5196-1870)まで。