新型コロナウィルスによる自粛が続く中、テークアウトメニューを撮影してSNSに投稿することで飲食店を応援するスタイルが話題を呼び、大分県別府市から全国的に広がった「エール飯」。東大和市では、地域支援の事業を展開するネクスメディア(東大和市中央2)の提案で行政や西武信用金庫などと実行員会を結成。共同でプロジェクトに取り組んでいる。
「ウェブサイト制作や告知ツールの作成など社内のリソースを使って費用を賄い、市内の飲食店と地域に貢献できればと考えた」と同社の増茂謙二さんは話す。スマホ専用アプリを制作したことと、新聞に告知チラシを折り込んだ点が、東大和市独自の取り組みだという。「市内の新聞販売店からチラシの折り込みを協力したいという提案があったため、自社グループの印刷工場でチラシを印刷した」と増茂さん。「エール飯のプロジェクトは基本的にSNSで広がっているため、インターネットやSNSを使わない高齢の市民には伝わりづらかったが、新聞購買率が高い高齢者にも伝えることができたと思う」とも。
現在、店舗リストに掲載されている飲食店は約30店。店主らからは「大変な中、このような形で応援してもらえるのはとてもありがたい」「できるところから参加していきたい」などの声が実行員会に届いているという。増茂さんは「営業自粛になっている飲食店や、外食に行けない市民を応援できればと思って始めた取り組みだが、エール飯を東大和市の活性化につながるきっかけにできれば。引き続き盛り上げていきたい」と意欲を見せる。