新型コロナによる外出自粛の影響を受け、立川の結婚相談所「婚活サポートEcco(エッコ)」(立川市錦町1)が手掛けるインターネットによる「オンライン見合い」の利用者が増えている。
「婚活サポートEcco(エッコ)」代表カウンセラーの鈴木さん
緊急事態宣言解除後は問い合わせも増加。代表の鈴木えつこさんは「外出自粛で、一人での時間と向き合い、家族の存在の大切さに気付いた方が多いように感じる。柔軟にオンラインを取り入れ、有効活用をしていきたいとの声を聞くようになった」と話す。
同社では、初回面談でのヒアリング後、入会の意思があれば、写真撮影やプロフィール作成後、アプリを使って自宅で見合いを申し込み、お見合いをする流れ。互いが「もう一度話をしたい」となれば仮交際へ進み、デートなどを重ね、合意すれば結婚に向けた真剣交際に移行し、親への紹介やプロポーズを経て成婚退会となる。見合いは従来、ホテルのラウンジなどで行ってきたが、コロナの影響で3月末よりオンラインの見合いを開始した。
オンラインの見合いによるメリット・デメリットについて、「移動時間や距離、天候を気にせず、1日に複数人と見合いができる。ホテルに比べて緊張感や堅苦しさを感じず、移動費やお茶代の節約にもなる」一方、「直接会うわけではないので、背丈や匂いなどは分からない。ホテルなど周りの状況に話題をそらすことができない」という面も。利用者からは「都内の見合いに出向くおっくうさもなく、気が合う人とだけ直接会ったり関わったりできるので、出会いのきっかけとしてとても楽」という声が多く、成約率は65%と対面とほぼ同じだという。
「これからの婚活は、リアルで会うだけではなく、オンラインと融合したものに形を変えていくと思う。多摩は、この地域で結婚し生活をしたいという方がとても多い。私の生まれ育った大好きな多摩で、幸せの架け橋になれるよう全力でサポートしていきたい」。