東京都酒造組合(立川市錦町1)が現在、4月22日に発売した「東京地酒宅飲みセット」のネット販売に力を入れている。
1月、同組合では「東京」を前面に出した商品「東京酒造」(300ミリリットル)を、小澤酒造(青梅市)、石川酒造(福生市)、田村酒造(福生市)、豊島屋酒造(東村山市)の5社統一ラベルで販売をスタート。しかし新型コロナウイルスの影響で、休業や外出自粛に加え、五輪・パラリンピックの延期などが重なり、日本酒全体の売れ行きも大きく伸び悩んだ。そこでストレスがたまる自粛生活の中でも、宅飲みやオンライン飲み会で東京の地酒を楽しんでほしいと「東京地酒宅飲みセット」のネット販売を企画したという。
セット内容は「東京酒造」5本を含む8本程度(5,000円)。同組合の玉木千代子さんは「ネットショップでは送料が気になるが、このセットでは思い切って無料にした。皆が苦しい時期なので遊び心を大切にし、福袋のようなワクワク感を加えて各酒造の味を楽しめるように工夫した」と話す。「緊急事態宣言が解除されても、3密を避ける生活は当分続くため、自宅でのほっとするひとときや6月21日の父の日のプレゼントなど、東京地酒と共に過ごしていただければ」と利用を呼び掛ける。