立川青年会議所(立川市曙町2)は、授業が再開した立川市、国立市、武蔵村山市内の39の小学校にそれぞれ、15リットル入りのアルコール消毒液を寄贈した。
同会議所では、新型コロナウイルスの感染拡大のため、予定していた事業が3月以降全て中止に。そこで活動エリアである3市に等しく地域貢献できるスピーディーな事業ができないかと、同会議所のJAYCEE育成特別委員会が企画した。
「アルコール消毒液の寄贈には目新しさはないかもしれない」と話すのは、総務広報委員会委員長の三浦さん。
「けれども100人を超える会員の中にはコロナ禍により自由に動けないメンバーもいる。さまざまな状況の会員が参加できる活動はないかと考えた際、会員から募金を募って消毒液を購入し、日頃の活動でつながりを深めた地域の小学校へ寄贈するというアイデアが生まれた」と振り返る。
「会員の企業で、現在入手が難しいアルコール消毒液の取り扱いがあったこと、学校がちょうど授業再開のタイミングだったこともあり、寄贈を打診した各市の教育委員会にも喜んでいただけ、スムーズな実現につながった」とも。
3市まちづくり委員会委員長の笹本さんから「学校は子どもたちにとって生活の一部であるし、『食』は一番大切だと思うので、ぜひ給食時などの消毒にも使っていただければ」と消毒液の寄贈を受けた武蔵村山市立小中一貫校村山学園の齋藤実統括校長は「大変助かる。子どもたちの生活を守るために大切に使わせていただく」と笑顔で謝意を述べる。