「金田スイミングクラブ立川立飛」(立川市高松町1)が2月1日、立川にオープンする。
立川に「金田スイミングクラブ」 可動床で多世代対応、小金井から移転再開へ
金田スイミングクラブは1971(昭和46)年、民間企業初の水泳専門のスクール施設を開講し、小金井市内で47年間運営後、施設の老朽化により2018(平成30)年7月に閉館。3世代で通うなど約1000人の在校生などから再開を望む多くの声を受け、立川で再スタートを切ることになった。
創業者の金田平八郎さんは、1964(昭和39)年の東京五輪開催後に水泳選手を強化するため、ロート製薬元会長の山田輝郎さんが創設した「山田スイミングクラブ」の設立に、イトマンスイミングスクールの加藤さんと共に関わり競泳選手の強化を行った。
中学校の英語教師でもあった金田さんは、多くの人に「泳げる楽しさを広めたい」という思いがあり、1968(昭和43)年に東京サマーランド(あきるの市)に金田スイミングスクールを開校。1971(昭和46)年、小金井市に移転、ロンドン五輪に出場した金田和也選手をはじめ、多くのジュニアオリンピックやインターハイ出場者を輩出してきた。指導者には、元オリンピック選手、元オリンピック指導者など、競泳の大会で活躍したスタッフが多数在籍する。
多摩地域では30年ぶりの設立となる日本水泳連盟の規格に沿った公認プールである同施設。可動床により水深を135センチから0センチまで変えられることから、ベビースイミングや水遊びからの水泳導入など多世代に対応できるほか、水質監修サービス「プールマイスター」を導入する。
プールマイスターは、競泳の北島康介選手が主宰するスイムトレーニング施設「アクアラブ」(渋谷区)などで導入されているが、多摩地区では初。提供するD&Fproject社長でプールマイスターの福島大輔さんによると、「プールマイスターがオペレーションから設備、薬剤の選定など水質管理関わる全てを監修した水質は肌や髪に優しくなり、塩素臭やアトピー性皮膚炎によるプール後のかゆみなどを軽減し、洗浄効果もありプール設備や循環ろ過装置も清潔に保たれる」と言う。
同校クラブ代表の八塚明憲さんは「泳げない方や、今までアトピーなどでプールに入れなかった方から、オリンピック選手を目指す方までを対象とした、泳ぎが楽しく好きになってもらえる教室を目指している」と話す。「きれいなフォームは一生の財産。泳ぎの楽しさを広めたいという創業者の思いを立川でも広げていきたい。ぜひ見学にお越しいただければ」と呼び掛ける。
見学は随時受付。25日から会員向けにプレオープンを実施する。