立川駅南口のワインバル「ワインとクラフトビール はるばる」(立川市柴崎町3、TEL042-595-8086)が10周年を迎えた。
同店は、20種類のワインを飲み放題で提供するほか、常時25種類あるクラフトビール、焼き鳥やイタリアン総菜を提供する洋風居酒屋。ワインは赤・白各9種類にスパークリングとサングリアを用意。ナンバリングして並べた各国のワインを、テイスティングコメントとチャートを参考に時間無制限で「ワインの世界旅行が楽しめる」ようにした。
ビールは沼津の「ベアードビール」17種類、たる生クラフトビール8種類、計25種類を常時提供する。フードは、立川野菜を使ったイタリアン総菜や、朝じめ山梨県産「健味どり」を店で串打ちし、備長炭で焼き上げた焼き鳥など。「近所に合ったらいいなと自分たちが思う、仕事帰りにちょっと寄ってしまう、そんな店を目指してここまでやってきた」と店主の岩崎暁(さとる)さん。
メニューは、「立川野菜のバーニャカウダー」(1,188円)、「小皿料理盛り合わせ」(ハーフ=580円・レギュラー=1,080円~)、手作り燻製お任せ盛り(780円~)、「串焼き盛り合わせ」(1,180円)、「パテ・ド・カンパーニュ」(580円)、「時間無制限ワインバイキング」(2,300円)、「ベアードビール」(1,200円)など。
岩崎さんは昭島市出身。大学卒業後、「五色 立川北口店」で飲食業の経験を積み、店長を経て独立。都内での出店も考えていたが、東日本大震災をきっかけに立川での出店を決意。店の物件探しから関わったスタッフの本宮(ほんぐう)さんが、中学時代からのニックネーム「はる」から、「はるさんのバル=はるばる」と名付けた。2016(平成28)年には、本宮さんが店主となる2号店「自然派ワインとおばんざい はるばる(現「和食とワイン 晴次郎」)」を開いた。
1年前から飲食店経営者の勉強会にも参加し、経営について考えたり挑戦したりする機会が増えたという岩崎さん。「生活様式が変わり、今後の飲食業界では変革を必要とする部分と、同じことをして生き残るという2つの勝ち方がある」と話す。
「テークアウトやウーバーイーツも継続するし、ゴーストレストランも生き残るための手段として考え中。一方、縮小した外食マーケットの中、今まで以上に昭和感あふれるお客さんと近い居心地のいい店が求められるのでは」とも。「はるばるは、今までもこれからも、地域密着でお客さんが来て良かったと安心して楽しめる店にしていきたい。ぜひ、お立ち寄りいただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時30分~20時。月~金曜の15時まではランチタイムメニューとして、石焼ドリア・タパス・アルコール類を提供。