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「大衆劇場 立川けやき座」が6周年 今月は熊本から「劇団錦」招く

「大衆劇場 立川けやき座」で行われた「劇団錦」第二部の舞踊ショー

「大衆劇場 立川けやき座」で行われた「劇団錦」第二部の舞踊ショー

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 立川駅北口の「大衆劇場 立川けやき座」(立川市曙町1、TEL 042-512-5057)が8月で6周年を迎えた。

「大衆劇場 立川けやき座」外観

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 同施設は、大衆演劇の専用劇場。人情劇や剣劇、舞踊ショーなどの演目を、飲食などをしながら役者と近い距離で鑑賞することができる。都内では他に、「浅草 木馬館大衆劇場」(台東区)、「十条 篠原演芸場」(北区)がある。

 2015(平成27)年8月、五光建設(あきるの市)の中原誠一郎会長(当時社長)が「大衆演劇の文化を守りたい」と、東京の大衆劇場としては38年ぶりに開設。劇団を月替わりで全国各地より招致し、役者たちは併設の楽屋に1カ一か月間滞在しながら公演を行う。市の教育委員会と連携し、子役が劇場から最寄りの小中学校に通うこともできる。

 同社中原聡美社長は「堅苦しいイメージを持つ人もいるが、とても自由な雰囲気で楽しめる。涙あり笑いありの芝居や華麗な舞踊ショーを、出入り自由、飲食しながらゆったりと楽しんでいただければ」と話す。「出し物も毎日変わるので、いつ来ても楽しめるし、席を選ばなければ予約も不要なので、時間が空いたらフラッと立ち寄れる気軽さも魅力」とも。

 昨年は5周年の節目を迎えた矢先にコロナ禍を迎え、厳しい日々が続く。現在は、検温と消毒を徹底し、公演時間外はドアを開放し換気を行い、役者が客席を回る際はフェースガードを着用するなどのコロナ対策を取っている。「大衆演劇の魅力である、送り出しや握手、ハンチョウという掛け声などを感染対策のため禁止せざるを得ないのが残念だが、大衆演劇が好きな方にとっては観劇が日常。どんなに厳しくても休まず続けるということが大切だと思いながら頑張っている」という。

 8月公演は熊本県出身の「劇団錦」。座長・錦はやとさん、若座長・カムイ☆龍虎さん、花形・錦りかさんをはじめとする若い劇団員とベテラン座長で構成される同劇団。人情芝居と舞踊ショーの2部構成で行い、演目は昼と夜の2公演を約1カ月間、毎回変更。バイオリニスト式町水晶さんのゲスト出演や昼公演を長く行う「ロング公演」などのイベントも交える。

 兵庫県から訪れた古賀さんは9年来の「劇団錦」のファン。祖母の影響で幼少期から大衆演劇が好きだという。「錦の魅力はアットホームで、役者さんたちの舞台が好きな気持ちが伝わってくるところ。お年寄りがつえを忘れて帰ったという逸話もあり、元気になりたければ錦に通院してと言われるくらい、見ると元気がもらえる」と話す。

 中原社長は「コロナが落ち着いたら、劇場公演だけではなく、地域のお祭りやイベントにも参加し、地域の皆さまとも交流を深めていきたい。気軽に楽しめる大衆演劇を、もっと地元立川の方々にも楽しんでいただければ」と来館を呼び掛ける。

 8月の公演時間は、昼の部=12時30分~15時30分、夜の部=17時30分~20時30分。18日は終日、11日・17日・27日は夜のみ休演。バイオリニスト出演=9日・15日。8月29日まで。

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