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武蔵小金井「でみカフェ」で「#学校ムリでもここあるよ」 地域に開かれた居場所づくり

「スープ屋 でみcafe」店主の嶋岡秀美さん

「スープ屋 でみcafe」店主の嶋岡秀美さん

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武蔵小金井駅南口の「スープ屋 でみcafe」(でみカフェ、小金井市本町6)が、学校や家庭で生きづらさを感じる子どもたちのためのキャンペーン「#学校ムリでもここあるよ」に参加している。

店内に貼られた「#学校ムリでもここあるよ」チラシ

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 同キャンペーンは、主に小中高生の子どもを対象に、夏休み明けの自死を防止するため、学校や家庭で生きづらさを感じても「地域の居場所で受け止めるよ」「社会全体で見守っているよ」と伝え、全国の居場所120カ所以上と連携し、キャンペーン期間中、居場所を無償で開放し、相談窓口として子どもたちの受け入れ先となる。主催はNPO法人「フリースクール全国ネットワーク」他2団体。

 店主の嶋岡秀美さんは三重県出身。中学生時代、受験などのストレスから自律神経失調症になり、学校に行けなくなり、保健室で過ごすことも多かったという。心療内科のカウンセリングに通院し回復、その時の経験から、いつかは福祉の仕事に就きたいと短大卒業後、一般企業に務めながら通信制の大学に通い、精神保健福祉士の資格を取得した。B型作業所で生活支援員として福祉の現場や、NPO法人「マイスタイル」(小平市)で事務局スタッフとしてコミュニティービジネスに関わる。地域でのつながりも広がるなかで、「個人や街の課題はみんなで考えると解決できる。障がいのある人や、何かやりたい人と社会や地域のつながりを作りたい」と感じるようになったという。

 知人が転居するきっかけで店を引き継ぎ、小平市たかの台で2015(平成27)年5月、「すーぷ屋HYGGE(ひゅっげ)」でカフェ業をスタート。同年7月よりダイニングバー「そら」(国分寺市本町)で「スープ屋 でみcafe」を間借り営業。2019年2月、武蔵小金井に移転した。

 同店は、NPO法人「アートフル・アクション」が運営する「小金井アートスポット・シャトー2F」の一角。店内にハンドメード作家の販売ブースやキッズスペース、おむつ替え・授乳スペースを設け、国分寺と小金井の野菜を使ったスープ、国分寺の豆腐店のおからで作ったドーナツを提供する。併せて、「音楽・アート・福祉の融合」をテーマに音楽イベントやアート作品の展示イベント、子どもに障がいのある母親の就労お話し会などを開く。

 メニューは、スープ(580円)、「1ボールセット」(スープ1種とパンまたはご飯のセット、680円)、「2ボールセット」(スープ2種とパンまたはご飯のセット、880円)、「おからドーナツ」(140円)、「豆乳甘酒プリン」(350円)など。

 「私自身もそうだったように、みんなもどこかで受け入れてもらいたい、話を聞いてもらいたいという思いがあると思う。孤立を感じる時代にこそ、カフェで会ったり話したりすることの大切さを感じる。子どもから大人まで扉を開けてお待ちしているので、気軽に立ち寄っていただければ」と利用を呼び掛ける。

 営業時間は11時~18時。月曜・火曜定休。「#学校ムリでもここあるよ」は9月30日まで。

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