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立川のカフェ、年間契約会員の野菜の受け取り拠点に 地域と農家つなぐ

野菜の受け取り拠点となる「kashinoki coffee(カシノキコーヒー)」の外観

野菜の受け取り拠点となる「kashinoki coffee(カシノキコーヒー)」の外観

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 立川のコーヒー店「kashinoki coffee(カシノキコーヒー)」(立川市柴崎町2)が5月、地域支援型農業と食循環を掛け合わせた取り組み「CSA LOOP」に参加し、野菜の受け取り拠点となる。

繁昌農園の野菜セット一例(内容・量は季節によって変わる)

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 「CSA LOOP」は、地域の拠点で野菜を農家から直接手渡しで受け取ることができる取り組み。消費者と農家、拠点となるカフェなどで人と人との交流も伴いながら、持続可能な循環する場と営みをつくることを目指す。

 消費者は年間契約会員になることで、事前に代金を支払い、定期的に野菜を受け取ることができる。農家は、事前に代金を受け取ることで、収穫量や市場に左右されることなく営業ができるようになる。併せて、会員は援農を行ったり、継続的にコミュニケーションを取りながら農業に関わったりできる。

 店主の林巨樹さんは「当店は、嗜好(しこう)品であるコーヒーとスイーツをこの先の未来にもおいしくあり続けるために何ができるのかを提案することをコンセプトにしたサステナブルなカフェ。農家の人の作る『おいしい』を直接届けることができる取り組みを一緒に行い、地域とコミュニケーションが取れる場所になれば」と期待を込める。

 同店では、カラフル野菜や江戸東京野菜をオーガニックで栽培、年間140種の野菜を生産している「繁昌農園」(青梅市)から、月に1度、3、4人分8、9品目の野菜を受け取ることができる。2カ月に1度、農業体験を通して畑での交流もできる。

 「CSA LOOP」を運営する4Natureの広報担当者の宇都宮裕里さんは「消費者と農家をつなぎ、食卓を豊かにするとともに農業を少しでも活性化できれば。食について考え、地域でのつながりを作るきっかけにしてほしい」と呼びかける。

 現在、年間契約会員を募集している。年会費は2万2,500円。定員は20人。ウェブサイトから申し込む。

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