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ラーメン店「昭島大勝軒」 惜しまれつつ閉店へ 14年の歴史に幕

「昭島大勝軒」店主の本村隆志さん

「昭島大勝軒」店主の本村隆志さん

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 昭島駅南口のラーメン店「昭島大勝軒」(昭島市昭和町2)が2月15日で閉店する。

ラーメン店「昭島大勝軒」中華麺900円

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 同店は、「永福町大勝軒系ラーメン」の専門店。大きな丼に豚骨煮干ししょうゆのスープ、「大勝軒草村商店」製の中太縮れ麺、ユズ・チャーシュー・メンマ・ナルト・ネギをのせて、表面がカメリアラードに覆われた「熱々の」一杯を、銀色のトレーに載せて提供する。

 店主の本村隆志さんは脱サラして「稲城大勝軒」で修業。草村商店の紹介で、旧店主が引退した「昭島大勝軒」を引き継ぎ、14年間、夫婦で営んできた。「当時の昭島大勝軒は30年続く老舗。旧店主はカリスマみたいなすごい人で強いプレッシャーがあり、期待に応えようと必死だった」と振り返る。「うまいラーメンを作ろうと試行錯誤の繰り返しで、あっと言う間の14年間だった」とも。

 本村さんは埼玉県日高市生まれ。「大勝軒 武蔵高萩店」に幼少期から親しみ「学校の先生に連れて行ってもらったり、部活終わりに友達と訪れたり、子どもの頃から思い出がいっぱい。心の底からうまいと思える、感動する、自分にとってラーメンといえば大勝軒の味」と本村さん。

 1月4日にツイッターと店頭の張り紙で「誠に勝手ながら2月15日をもちまして閉店させていただきます」と知らせると来店客が急増。閉店まで50人を超える行列ができる。

 「まさかこんなに愛されていたとは正直びっくりしている。お待ちになっているお客さまにも近隣の方にも申し訳ない」と本村さん。「コロナ以降、物価高・光熱費の値上がり・人手不足などが重なり、この規模のラーメン店はさらに厳しくなると感じた。アルバイトが卒業するタイミングで一度リセットしたいと、閉店を決めた」と話す。「命を懸けてやってきた大好きなラーメンだが、人生の充実を見つめ直したくなった」とも。

 「カリスマ店主の跡を継ぎ、温かく見守ってもらえなかったらここまで来られなかった。14年間、お子さまから年配の方まで多くの方に訪れていただき本当にありがとうございました」と本村さん。「またいつか、どこかでラーメンをやりたい」とも。

 営業時間は11時~15時・17時~20時。月曜・第1、第3火曜定休。

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