絵本作家・田島征三さんの「田島征三『た』原画＋新作ドローイング展」が8月31日から、国立のギャラリー「ビブリオ」（国立市中1、TEL 042-511-4368）で開かれる。

新作ドローイング「ホントは間抜けな独裁者」

　田島さんは1960年代に国立市内に住んでいたことから、同ギャラリーの「国立うちわ市」に3年前から出品している。同ギャラリー店主の十松さんは「80代にして多忙な田島さんだが『国立は大好きな街』と快く引き受けてくださった」と話す。

　昨年4月に佼成出版社から出版された絵本「た」の原画と、今回のために描かれたドローイングを展示する同展。開催の経緯について、十松さんは「稲作を中心とした営みの中での素晴らしい言葉を力強く描いた『た』に一目で魅了された。『ぜひこの原画を見たい、国立の人に見せたい』と思い切って田島さんにお願いしたところ、日程を捻出し快諾してくれた」と振り返る。「『原画は1年前とはいえ過去の自分。お客さまには現在の自分も見てほしい』と新作のドローイングも描いてくれた」と話す。

　「パワーみなぎる田島さんの筆跡と、何者にも囚われない自由で洒脱（しゃだつ）なスピリットを老若男女、多くの方に楽しんでいただければ」と来場を呼びかける。

　9月8日15時30 分から田島さんのギャラリートーク「『た』の話、国立の話」（定員15 人、事前予約制）、16時30分からサイン会（予約不要）を開く。

　営業時間は11時～19時（最終日は17時まで）。水曜定休。9月10日まで。