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国立ゆかりの作家手描きの「うちわ市」が10周年 地域の風物詩に 

昨年の作品(左から降矢奈々さん、田島征三さん)

昨年の作品(左から降矢奈々さん、田島征三さん)

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 「国立うちわ市」が6月15日から、国立のギャラリービブリオ(国立市中1、TEL 042-511-4368)で開かれる。

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 国立市にゆかりのある作家の手描きうちわを展示する同展は今回で10回目。同ギャラリー代表の十松弘樹さんは「あっという間の10年だった。始めた当時は開業から日が浅くて交流のあるアーティストも少なく、メンバー集めに苦労したこともあったが、周りの人にも助けられて年々、充実してきた。今では『国立の季節の風物詩』として認識されるとともに、うちわ市がきっかけで個展に発展することもある」と話す。

 今回は作家20人のうちわ約80本を展示する。田島征三さん、西村繁男さん、降矢奈々さん、はたこうしろうさんら絵本作家をはじめ、銅板造形作家の赤川政由さんや歌手の中川五郎さんも作品を寄せる。作品は一律5,000円で販売。

 今回は市内で50年以上絵画教室を主宰する洋画家の降矢洋子さんが復帰。「前に展示していた時は、親子3代の降矢さんの教え子が来場することもあった。降矢さんは、南アフリカの人種隔離政策に反対し、アンチアパルトヘイトのポスターの作品制作を人種差別制度が撤廃されるまで長年続けたことでも知られている」と十松さん。

 「個々の作品を楽しんでいただくとともに、『国立ゆかり』というだけでこれだけのアーティストや作品が集まるという「『アートの街・国立』の底力も感じていただければ」と来場を呼びかける。

 営業時間は11時~19時(最終日は18時まで)。水曜定休。6月27日まで。初日(15日)のみ予約定員制。

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