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立川の金属加工会社が木製フラワースタンドを製品化 CFで先行販売

木製フラワースタンド「ゆらりん」を持つ同社社長の松田忠明さん

木製フラワースタンド「ゆらりん」を持つ同社社長の松田忠明さん

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 立川の金属加工会社の錦中央工業(立川市富士見町7)が木製フラワースタンド「ゆらりん」を製品化し、現在、クラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売している。

ゆらりん

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 同社は創業61年を迎える金属加工会社で、溶接や機械加工の工程を経て、エレベーターの巻き上げモータのベース、自動車のプレスラインの一部、小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセル回収箱など、主に工業や産業に使われる製品を製作している。

 コロナ禍をきっかけに一般向けの自社製品販売を検討し、2020年、自社製品企画部の「ピネココ」を発足。「癒やしにつながるものづくり」をテーマに製品作りを始めた。当時はキャンプ人気が高まっていたことから、オリジナルのたき火台を製品化。一般向けの販路がなかったため、自社製品を知ってもらう目的でクラウドファンディングを2回行い、いずれも目標金額を大きく上回った。今回は3回目のクラウドファンディングとなる。

 前回のクラウドファンディングで得た収益で木材対応のレーザー加工機を導入し、今回の「ゆらりん」は木製で軽い素材のMDF材で製作。デザインは、幸運のシンボルといわれる猫とブタの2種類で、触れると動物の背中が揺れるデザインとなっている。3サイズを用意し、5つのパーツをボンドで接着するだけの簡単な組み立て式。花は造花にすることで、「季節を問わず花の彩りを楽しむことができる仕様になっている」という。

 同社ピネココプロジェクト担当の鈴木尚子さんは「当社は、金属加工がメインなので『ゆらりん』の開発段階では、木材の厚みや形状、補強材はどうするかなど半年かけて試行錯誤した。そのかいあって、開始2週間で目標金額を達成した。クラウドファンディングで、小さな工場の挑戦を応援してほしい」と呼びかける。

 クラウドファンディングは8月8日まで。

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