国分寺市文化財拠点施設として武蔵国分寺跡に10月にオープンした「おたかの道湧水園」「武蔵国分寺跡資料館」「史跡の駅(愛称=おたカフェ)」(国分寺市西元町1)が11月18日、開館から1カ月を迎えた。
同市では、史跡武蔵国分寺跡の保存整備事業を進めており、このたび史跡の追加指定を受けた国分寺崖線下の現国分寺東側一帯の整備を終えた。そこで、お鷹の道・水路の北側を「おたかの道湧水園」とし、園内にあった既存建物を改修した展示施設「武蔵国分寺跡資料館」で史跡出土品等の展示を始めた。また、お鷹の道沿いにある既存建物は、改修し休憩や地理案内などを提供する「史跡の駅(愛称=おたカフェ)」を設置し、市民や東京経済大学市内団体との協働で運営している。
オープンから1カ月がたち、当初の予想を大きく上回る1,800人以上の来園者が訪れたという。「おたかの道湧水園は、紅葉が見ごろを迎えたこともあり、俳句や写生、ウオーキングを楽しむ方が多い。資料館は出土品などがわかりやすく陳列されており、史跡の駅には市民ボランティアガイドが常駐し史跡の書籍やグッズなどもそろっているので史跡を楽しみながら学んでいるという人が多い」(同市ふるさと文化財課課長の福田さん)。
「多くの方にお越しいただけていることは非常にうれしいが、もっと多くの市民の方に地元の史跡について知ってもらうことができる施設として今後も運営していきたい」とも。
開園時間=9時~17時。定休日は月曜(祝日・振替休日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)、臨時休園日。おたかの道湧水園の入園料は、大人=100円、中学生以下無料。年間パスポートは1,000円。