谷保天満宮(国立市谷保)で12月13日、「谷保天満宮旧車祭(きゅうしゃさい)」が開催される。
同天満宮は101年前の1908年(明治41年)、国産ガソリン車で初めて行われたドライブツアー「遠乗会(とおのりかい)」の目的地となった場所。遠乗会は、「自動車の宮様」と呼ばれた有栖川宮威仁親王の先導のもと、自動車を普及させる目的で日比谷公園から「タクリー号」と呼ばれた国産車3車とフォードなどの外車で約2時間かけてドライブを楽しんだ。
同天満宮権禰宜の菊地さんは「宮様は、遠乗会を通じて国内で自動車産業を興そうとされていたので、当天満宮はまさに『自動車工業芽生えの地』。遠乗会の際に、神殿で帰路の安全を祈願されたので『交通安全発祥の地』でもあり、日本最古の自動車倶楽部も設立された場所でもある」と話す。
昨年、「国産車初の遠乗会100周年イベント」が開催され、100年前の遠乗会を再現し、100台のクラシックカー・エコカーが日比谷公園から国立市内までドライブした。「昨年のイベントが非常に好評で、今年もその内容を継承するかたちで当天満宮で開催することになった」という。
当日は60~70台のクラシックカーやアンティークカーが境内などに展示されるほか、各車両のおはらいなども行われる予定。「クラシックカーやアンティークカーの愛好者にとっては自慢の愛車をお披露目できる絶好の機会であり、ファンにとっても見逃せないイベント。今後は毎年開催する予定。当天満宮が『車の聖地』、『由緒正しい車の神社』と呼ぶにふさわしい場所であるということを多くの方に知っていただく機会になれば」とも。
開催時間は11時~15時。入場無料。現在、クラシックカーとともに参加するオーナーを募集している。今月30日締め切り。