昭和記念公園(立川市緑町)で4月24日・30日、国立音楽大学金管バンドによるチャリティーコンサートが開催される。
同バンドは同大学の学生で構成される金管バンド。指揮・指導は同大学准教授の山本英助さん。イギリスの伝統的な「ブリティッシュ・スタイル」の金管バンドを研究するとともに、課外活動として練習を重ね、編成を拡大するなどさまざまなスタイルを追求して音色とレパートリーの充実を図っている。学内外の演奏会やフェスティバルなどに多数参加し、2005年11月には「横浜開港祭 ザ ブラスクルーズ チャンピオンシップ2005」で優秀賞・川崎市長賞を受賞。2006年7月には、フィンランド「リエクサ金管週間」の祝祭開港演奏会に招待された。
同演奏会は、立川市地域文化振興財団(錦町3)が展開する「どこでもステージ事業」の一環で、東日本大震災のチャリティーコンサートとなる。「すでに近隣の自治体などでチャリティーコンサートは始まっているが、当財団で行うのは初めて。バンドの中には今回の震災の影響を受けた学生も多く、『被災地のために今こそ演奏したい』『自分たちにできることは何か?』と真剣に考え、今回、演奏要望を頂いた」と話すのは同財団地域文化振興係の小林さん。
24日は同園内みどりの文化ゾーンで開催される「春の楽市」会場で10時~と16時~の2回、30日は同園内ふれあい広場レストラン前で12時~、13時~、14時~の3回演奏する。「チャリティーを意識した演奏会とはいえ、もともとこの金管バンドの卓越した演奏には定評がある。積極的な学生の演奏を聴きに来ていただきたい」とも。
なお、演奏会場には義援金箱を置き、寄付金は日本赤十字社を通じて被災地に寄付される。