![メカブの「ミミ削ぎ」を手伝うボランティアの皆さん](https://images.keizai.biz/tachikawa_keizai/headline/1423700156_photo.jpg)
立川の市民団体「牡鹿半島を支援する会」は現在、宮城県牡鹿半島のワカメの収穫を手伝うボランティアバスツアーの参加者を募集している。
同会事務局長の石見喜三郎さんの声掛けをきっかけに、発起人10人により2011年7月に結成された同会。以来、震災で被害を受けた同半島の集落へ支援を続けている。昨年は、ファーマーズセンター みのーれ立川」(立川市砂川町2)、粕谷農園(栄町2)などの協力店や、「たちかわ楽市」「小平市民まつり」といったイベントで同半島産ワカメの販売を実施。結成した年から続けている「お歳暮支援」では、同半島の小渕浜・桃浦集落約180世帯へ米や野菜などを届けた。
震災翌年から始めたワカメの収穫を手伝うボランティアの派遣は、今年で4年目。昨年実施したボランティアバスツアーには約50人が参加した。バスツアー以外の個人や小グループでの参加を合わせると約130人が作業を手伝った。参加者からは「いい体験をした」「被災地を見て、被災された漁師の方たちの話が聞けてよかった」などの声が聞かれたという。
現在募集しているのは、3月25日から2泊3日で、牡鹿半島の小淵浜で繁忙期を迎えるワカメの収穫を手伝うボランティア。立川をバスで7時に出発し、到着翌日と翌々日午前中にワカメの収穫作業をはじめ、メカブを茎から削(そ)ぎ取る「ミミ削ぎ」や塩蔵したワカメの「籠入れ」といった陸上での軽・中作業を手伝う。
石見さんは、「バスツアーは、現地の方から要望があること、幸い参加者の方からも継続してほしいと言っていただいていることから続けているが、参加者の8割ほどが定年を迎えた方々。ぜひ、現職の方や春休みの期間中の学生の方にも、実体験の一つとして参加していただければ」と呼び掛ける。「被災者支援と考えず、自分の専門・余技を問わず、被災者が喜び自分も楽しむ思いで被災地を訪ねてみてほしい。そのためであれば身を惜しまずコーディネートさせていただく。ご一報をお待ちしている」とも。
費用は1万9,000円。定員は25人。申し込み締め切りは3月15日。希望者が多い場合は4月に2回目を実施する予定。バスツアー以外での参加希望者は要相談。申し込み・問い合わせは石見さん(TEL 042-537-3238、090-9104-0928)まで。