立川市が5月20日、複写式の記録用なども有する「プレミアム婚姻届」を発売する。
同事業を担当する総合政策部企画政策課係員の阿部裕介さんは「立川ならではの地方創生事業を考える中で『結婚を控えたカップルが立川に来てくれるきっかけをつくれば来訪者も増え、立川市の魅力がもっと伝わるのではないか』という視点から若手職員が中心になって企画した。多摩地域をウエディングの街として活性化させることにつながれば」と話す。
同届は「提出用婚姻届」の他に、複写式の「記録用婚姻届」と台紙から成り、記録用と台紙は提出後、手元に保管できる(提出の際には台紙も必要)。記録用には証人からのメッセージ欄や2人の思い出を記載する欄を用意し、台紙は写真を貼って写真立てとして飾ることができる。「夫妻になる瞬間をもっとスペシャルにしたいと考えた。筆跡を残すことで、婚姻届を書く緊張感もそのまま残せる」と阿部さん。市外在住者も購入、提出ができる。
制作したのは市内で50年以上、紙の印刷・加工を行う「福永紙工」(立川市錦町6)。デザインは多摩地域で活躍する三星安澄さんが手掛けた。「福永紙工の主力技術である印刷、型抜き、箔(はく)押しなどの技術を生かし明るく楽しい雰囲気で、かつ高級感のあるデザイン。外側の台紙はシルバーの箔を施し、婚姻届はカラフルな市松模様のデザインを施している」と話す。
阿部さんは「立川市は結婚される2人の門出をお祝いする。ぜひプレミアム婚姻届を購入、提出していただければ」と呼び掛ける。「多くの方の思い出、形に残るものになれば」とも。
市役所内のコンビニエンスストア「ポプラ立川市役所店」(泉町)の他、「立川グランドホテル」(曙町2)、「ルーデンス立川ウエディングガーデン」(泉町)など市内のホテルや結婚式場を中心に販売を予定。発売開始日に合わせて市役所1階に記念写真撮影コーナーや「立川市オリジナルお祝いスタンプ」を用意する。
価格は1,000円。