国分寺市は、11月1日・2日に開催される「第7回全国国分寺サミットin武蔵国分寺2008」に向けて各所で準備を進めている。
同サミットは、奈良時代中ごろ、聖武天皇の命により奈良の東大寺を総本山として全国68カ所に国分寺が建てられ、その多くが今でも遺跡として残されていることから、毎年国分寺跡を持つ市町村が日本中から一堂に集まるイベント。今年は、史跡佐渡国分寺が所在する新潟県旧真野町との姉妹都市交流が20周年であることや、国分寺まつりが25周年を迎える記念の年にあたることから同市での開催が決定した。
1日に開催されるフォーラムは、東京大学の准教授で建築史学を専門とする藤井恵介さんが「国分寺七重塔の建築史」をテーマとした基調講演と「七重塔復元のロマンを語る」パネルディスカッションを行う。2日には、同日開催の国分寺まつり会場内で全国の国分寺跡を紹介する展示ブースを設け、3日には「武蔵国分寺―いにしえの響き」と題した声明と雅楽のコンサートなどを開催する。
同サミットに関連して、10月18日には「武蔵国分寺なぞときラリー」を開催するなど市民主催のイベントも予定。「市内で日本名水百選にも選ばれている『真姿の池』の水を使用した純米酒『武蔵国分寺』について、市内の酒商組合からラベルなどをサミット(のロゴ)と同じものを使用して関連づけて販売したいという声をもらうなど、市民全体でサミットを盛り上げようとしている」(同サミット事務局の野中さん)という。
「このサミットを通して奈良時代にどういった経緯で国分寺というお寺が建立されたのか、国分寺というお寺の役割は何だったのか―など国分寺について理解を深めていただきたい。国分寺市民はもちろん、その他の地域の人々にも関連イベントに参加いただき関心を持っていただければ」(同)とも。
フォーラムはすでに受け付けを締め切っているが、座席に少し余裕があるという。希望者は事務局(TEL 042-300-0073)まで。