国立市内各所で11月9日から「くにたちフェアトレード週間」が始まり、さまざまな企画が展開されている。
主催は一橋大学の学生団体「ラポンテ」。2006年秋以来、大学生協や市内の自然食品店でのフェアトレード商品の販売、国立オリジナルチョコレートの販売などを手掛けている。
同企画は、フェアトレードを「食べよう」「買おう」「知ろう」「飲もう」「聞こう」がテーマ。「フェアトレードを食べよう」では、昨年に引き続き国立市オリジナルパッケージに包んだフェアトレードチョコ(300円)を販売する。「今年のチョコは、学生がラッピングを1個ずつ手がけた。今年はオーガニックビター・ミルク・オレンジの3種類を用意した」(同団体の積さん)。市内各所のカフェなどで販売する。1,000個限定。
「フェアトレードを買おう」では、谷保駅そばの商店街「むっさ21」の各店舗でフェアトレードグッズを販売する。商品は、キーホルダー(420円)、クリスマスカード(500円)、ジャム(700円)、ペンケース(840円~)、オーガニックコットンタオル(500円)など。一橋大学通り接骨院では、フェアトレードに関する書籍を閲覧できる。
今月29日は「フェアトレードを知ろう」として、一橋大学(国立市中)でドキュメンタリー映画「おいしいコーヒーの真実」を上映する。上映時間は14時~16時(13時30分開場)。入場無料。
「フェアトレードを飲もう」は、市内各所のカフェでフェアトレード・ドリンクを提供する企画。センターフィールドカフェ(国立市東)では、スリランカ産のフェアトレードセイロンアールグレイティー(350円)、フェアトレードウバティー(350円)を用意。紅茶生産者「イダルガシナ茶園」の紹介の展示も。CAFE CUORE(国立市東)では、エクアドル産のフェアトレードココア(500円)カカオ生産者「エル・セイボ」を紹介展示も。緑茶+話(国立市東)では、フィリピン産の黒糖マスコバド糖をコーヒーや紅茶に合わせて用意するほか、マスコバド糖生産者の様子も店内で紹介。一橋大生が運営するCafeここたの(国立市富士見台)とCafe EURO(国立市富士見台)でもそれぞれフェアトレードコーヒーなどを提供し、世界のフェアトレード事情などを店内で紹介する。
そのほか、「フェアトレードを聞こう」では、児童・幼稚園児を対象に、市内の幼稚園や児童館などでフェアトレードに関する紙芝居「トムとチョコレート」を上演。
期間中、各フェアトレード商品の購入者や企画の参加者に、フェアトレード商品が当たるスタンプラリーも行う。29日に開催するドキュメンタリー映画上映会で抽選会を行う予定。
積さんは「フェアトレードは、現地生産者への国際協力となるばかりでなく、幅広い世代の方に、背景にある国際問題について考えるきっかけを与えられるという点に大きな意義があると感じている。今回は市内の商店1軒1軒に直接渉外を行った結果、たくさんの協力を得ることができた。今回の企画を通じて、身近な所からフェアトレードに親しんでいただければ」と話す。
今月30日まで開催。