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国立市の商店街、クリスマスの営業は正装で「特別感」-市内33店舗参

クリスマス期間は正装営業する店主のみなさん

クリスマス期間は正装営業する店主のみなさん

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 国立市の商店街の33店舗で12月20日から、タキシードなどの正装で客を迎える「国立コンシェルジュのクリスマス」が実施される。同企画は東京都主催の第10回東京商店街グランプリで準グランプリを受賞したもの。

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 2011年に同企画を始めたのは、同市の靴店「一歩堂」(国立市東1)店主の川井さん。「タキシードで驚かすことが目的ではない。今どこの商店街でも活性化に苦しんでいる。会話の糸口さえつかめれば、個人商店で解決できることはたくさんある。タキシードがその会話のきっかけになる。タキシードが無くても礼服に100円均一のちょうネクタイで大丈夫。お金をかけずに取り組める」と話す。

 また川井さんは「お客さまは欲しいものが何かに気付いていない。ナースシューズが欲しいお客さまと話してみると、看護士ではなく仕事で疲れない靴が欲しいという。その解決には他の靴でも膝を保護するサポーター、整体院でもいいわけだ」とも。そうしたことから、数年前から仲間の店主らと、来店者に興味のありそうな他店の紹介状を渡す活動も行ってきた。

 今年のクリスマス期間には市内33店が参加し、園芸店やすし店などもタキシードで営業する。それぞれに「クリスマス特別メニュー」や「ワイン1杯サービス」などの特別企画を用意し、来店者には店主から他店への紹介カードと地図が渡される。紹介先に行くと「大盛り無料サービス」など「行って良かったと思ってもらえるような」サービスを提供するという。

 「店のファンを広げれば町のファンも増え、多くの人が集まる町になるはず。国立には隠れたすてきな名店がたくさんあるので、国立ですてきな一日を過ごしていただければ」と川井さんは呼び掛ける。

 今月25日まで。

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