国分寺市内の飲食店22店舗で3月25日から、市内で採れた野菜を使った「こくベジメニュー」の提供が始まった。
同市では地方創生による交付金を活用し、「国分寺300年野菜 こくベジプロジェクト」を展開。同市の地場野菜をPRし、地産地消につながる取り組みを行う中で、外から人を呼び込むことを目指す。「地場野菜を扱う店舗が増え、地場野菜の市内流通が進み、それが国分寺市の新たな魅力になることを期待している」と同市市政戦略室まちの魅力発信担当者。
同市全域で農業が営まれるようになったのは今から約300年前、江戸時代中期の新田開発のころとされる。同担当者は「世代が変わり作る作物が変わっても、300年もの間同じ場所で土を耕し、工夫を重ねながら野菜が作られてきた。全国的にも評価されているウドだけではなく、国分寺の野菜にあるストーリーを知ることで、地場野菜に愛着が湧くと思う」と話す。
「こくベジメニュー」は見た目や味などに野菜を感じることができることが条件という。市内の参加店では、年間を通して各店が工夫を凝らした「こくベジメニュー」が並ぶ。旬の野菜をたっぷり使った和食・中華・イタリアンなどから、シフォンケーキなどのデザート、国分寺産の小麦粉を使ったパスタなども。
同メニューを注文すると、国分寺野菜のおいしさの秘密を本にまとめた「つづく国分寺野菜」を進呈する。「本も読んでいただき、こくベジメニューを賞味いただければ」と同担当者。
地場野菜「こくベジ」は市内の直販所や、農家の庭先などで購入できる。