立川駅南口で2月9日、ファブスペース「Tschool(ツクール)」(立川市柴崎町2)がオープンする。運営は「まちづくり立川」(錦町1)。
「ものづくり型創業支援施設」を掲げる同施設は2フロア約250平方メートルに、約110平方メートルの工務空間や、11の貸し出しブース、約60平方メートルのコワーキングスペースなどの事務空間を備え、同社によると「多摩エリア初、都内最大級のファブスペース」だという。同社社長の岩下光明さんは「人材面や資金面で何度も諦めかけたが、いろいろな出会いのおがけで構想がようやく実現し、感無量。ここから多くの『ものづくり創業者』を生み出したい。私たちの地域との強いネットワークを生かしてサポートしたい」と話す。
公務空間に導入した機材は、デジタルファブリケーションエリアに「レーザー加工機」など7台、縫製エリアに「工業用筒型上下送りミシン」「革すき機」など9台、塗装エリアに「エアーコンプレッサー」など5台、木工エリアに「小型CNC工作機」など4台。2階コラボレーションエリアでは、3Dプリンターや3DCADなどのソフトを利用できる。
個室を利用する「BOOTH会員」は広さに応じて月6万円、7万5,000円、9万円の会員費のほか、講習料・会員登録料として入居時に初期費用1カ月分、毎月の共益費は会員費の10%が必要で、機材などは追加料金なしで使用できる。共有スペースを利用する「STUDIO会員」は月会費5,000円のほか、デジタルファブエリア1時間ごとに3,000円、木工エリア2,000円、縫製エリア1,000円、塗装エリア3,000円、作品撮影室1,000円の利用料金が発生する(以上、税別)。エリアごとに機器操作講習の受講(講習料は1時間分の使用料)が必要で、両会員ともインクなどの消耗品は機材使用料の50%を負担する。
岩下さんは「ものづくりで人を喜ばせたい、何かを始めてみたい、自分らしく生きていきたい、そんな方に使っていただけるとうれしい。子どもから大人まで、素人DIYからプロ職人まで、またクリエーターやデザイナーの皆さんにも来ていただきたい。ここに集まった方たちがつながることで、新しいイノベーションが生まれることを期待している」と話す。
オープン初日から4日間、内覧会を開催する(9日=16時~19時、10日・11日=10時~17時、12日=10時~16時)。予約不要、参加無料。