東京都酒蔵組合(立川市錦町1)は9月15日、府中の大國魂神社(府中市宮町3)で日本各地の酒を集めた利き酒会「武蔵の國の酒祭り2018」を開催する。
同神社の境内にある「松尾神社」は、1800(寛政12)年に武蔵国の醸造家が穀醸祖神である京都松尾大社より勧請(かんじょう)したもので、現在は1957(昭和32)年に東京都酒造組合が奉納した覆屋(おおいや)内に鎮座する。祭神は醸造の守護神とされている。
組合では「醸造の守護神として歴史あるこの地で、地域と日本酒文化の高揚を図る」ことを目指しに同酒祭りを企画。「地域と日本酒ファンの交流の場としてだけでなく、神社と日本酒の関わりを知ることで日本文化を理解いただく一助となることを期待している」という。
当日は東京の8蔵をはじめ、全国45都道府県145種類の日本酒を利き酒できる。12時から行う鏡開きにはミス日本酒の参加も。「東日本大震災で被災し、移転を余儀なくされた『磐城壽』が山形で酒蔵を再開し、今回参加を予定している。いろいろなイベントで飲む機会のある有名蔵ばかりでなく、あまり聞くことのない蔵の酒もたくさん出品するので、楽しんでいただけたら」と同組合の玉木千代子さん。
焼き鳥、もつ煮、焼きそばなどを提供するおつまみコーナーを用意するほか、神社境内を巡るスタンプラリーも行い、抽選で東京の地酒や府中市の特産品などを進呈する。
玉木さんは「休日をゆったりと楽しむイメージでお越しいただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時~16時。入場料は、前売り券=1,800円(先着1000人)、当日券=2,000円(先着100人、1人2枚まで)。前売りチケットはe+で販売する。荒天の場合は16日に順延。