立飛ホールディングス(立川市栄町6)は、立川駅北側の「みどり地区」(緑町3)で開発を進める新街区「(仮称)GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」内に設置するパブリックアート作品を公募する「立飛パブリックアートアワード2020」を開催する。12月10日から作品の募集が始まった。
アワードは、2020年春の開業を目指し取り組む同街区の開発事業の一環。立川で不動産事業を中心に展開する同グループの前身は立川飛行機で、1945(昭和20)年まで飛行機を製造していた。アワードのコンセプトは「滑走路」とし、「『心と体が心地よい状態』という意味を持つ同街区の開発コンセプト『ウェルビーイング』の具現化のため、街の美観を高め、街を訪れる人の知的好奇心を刺激する魅力的なアート作品を誕生させ、さらにかつてこの地から飛行機が世界に羽ばたいていったように、アーティストたちに世界へ羽ばたいていただく」という思いを込めたという。
「私たちにとって、ウェルビーイングとは何か?」を募集テーマに、街区内5カ所に設置する作品案を公募する。街区内を「記憶」「環境」「未来」の3つのゾーンに分け、各設置場所のテーマに沿った国内外の作家による未発表の作品プランを募る。個人またはグループでの応募が可能で、応募書類提出時点で40歳未満、またはメンバーの平均年齢が40歳未満であることが条件。
審査は、「美術手帖(てちょう)」(美術出版社)編集長の岩渕貞哉さんら6人の審査員が行い、来年6月に結果発表を予定する。5カ所の設置場所につき各1組の入賞とし、1組当たりの賞金は50万円とするほか、制作補助金も授与する。
2020年春、同アワードで入賞した5組と招待作家3組の作品を街区内に設置する予定。
応募締め切りは来年4月4日(必着)。出品無料。特設サイトから応募を受け付ける。