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多摩動物公園で「干支展」 講演会「イノシシは本当に猪突猛進?」も

多摩動物公園のメスのイノシシ「クロマメ」

多摩動物公園のメスのイノシシ「クロマメ」

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 多摩動物公園(日野市程久保7、TEL 042-591-1611)は現在、来年の亥(い)年にちなみ、イノシシをテーマにした企画展を開催している。企画展に伴い、講演会も開催する。

 今月20日から来年3月31日まで開催されている干支(えと)展「3匹のいのしし」では、身近でありながらあまり知られていないイノシシの世界を紹介している。同園では事前に来園者にアンケートを取り、一般の人がイノシシに対してもっているイメージやイノシシの定義を分析。そこから、ブタがキーワードになっていることが分かったという。

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 同展ではそのアンケートを導入とし、3匹の「いのしし」(イノシシ・ブタ・イノブタをイメージしたキャラクター)がナビゲーターとなり、イノシシのさまざまな面を展示。3匹の会話形式で分かりやすく説明するなど、小さな子どもでも理解できるような工夫も。イノシシの革や剥製など手に取って触れるコーナーもある。

 1月13日に開催する講演会「イノシシは本当に猪突猛進?」では、奈良大学の高橋春成名誉教授と宇都宮大学の小寺祐二准教授を招き、知っているようで知らないイノシシの本当の姿やイノシシと人の深い関係、生態系の中でのイノシシの役割などについて解説する。

 同園の教育普及課教育普及係長の天野未知さんは「今、イノシシが人を襲ったり農作物を荒らしたりすることがメディアで取り沙汰されている。実は人とイノシシの関係は古く、縄文時代にまでさかのぼる。講演会は人とイノシシの関係を考え直すというメッセージを込め、踏み込んだ内容になっている」と話す。講演会の後には、イノシシ舎前で飼育担当者によるミニガイドも予定している。

 天野さんは「猪突(ちょとつ)猛進といわれるが、本当は神経質な動物。皆さんが持っているイノシシのイメージを変えるのが今回の狙いの一つ。展示や講演会で学んだ後は、園にいる2頭のメスのイノシシ『クロマメ』と『キントン』に会いに来てほしい」と来園を呼び掛けている。

 開園時間は9時30分~17時。水曜休園。入園料は、一般=600円、中学生=200円、65歳以上=300円。小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料。年末年始の休園は12月29日~1月1日。

 講演会「イノシシは本当に猪突猛進?」の開催日時は1月13日、13時~16時。参加無料(入園料も無料)。定員100人(事前申込制、先着順)。小学生以上対象。申し込みは往復はがきまたはEメールで受け付ける。締め切りは1月6日(消印有効)。