立川駅西地下道(立川市曙町1)の壁面のアート化を行う「電車でつなぐ西地下道アートプロジェクト」が3月末に完成する。
同プロジェクトは、立川駅北口西地区市街地再開発組合による改修で白く塗装された地下道の景観向上と落書きなどの防止のため、壁面をアートで明るくしようと2017年度から立川市と武蔵野美術大学(小平市)が協働で取り組んできた。
全長約125メートルの地下道に15両の電車のアートが完成する。車両には立川の風景や動物などが色鮮やかに力強く描かれている。車両のデザインには市内の小中高生、市民、市在住のアーティストなどが参加し、全体の構成は武蔵野美術大生が担当した。
「このプロジェクトは電車によって多様な主体をつなぐことを目標にしているので、年齢や障がいの有無などさまざまな方が参加し、参加者同士が関わることができるように工夫した」と市地域文化課担当者。大学生は「芸術作品の前では健常者、障がい者の垣根が無いため、芸術の持つ力や多様性を感じた」と話す。
3月3日に行われるワークショップ「枕木スタンプで電車をつなげよう!」で車両と車両の間をスタンプでつなぐなど壁画の仕上げ作業を行う(10時~、13時30分~、各先着20人)。10日のトークイベントではプロジェクト活動をトークと地下道でのアート鑑賞で振り返る。開催時間は13時30分~、場所は窓口サービスセンター(曙町2)。定員は先着20人。同所で3日~10日に展示も行う。