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小金井の「情報通信研究機構」でオープンハウス 講演・技術展示・体験コーナーなど

昨年の学生によるポスターセッション表彰式の様子

昨年の学生によるポスターセッション表彰式の様子

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 国立研究開発法人「情報通信研究機構」本部(小金井市貫井北町4)の「オープンハウス2019」が6月21日・22日に開かれる。

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 「情報通信研究機構(NICT=National Institute of Information and Communications Technology)」は情報通信分野を専門とする唯一の公的研究機関として、情報通信技術(ICT)の研究開発の推進、情報通信事業の振興業務などを行う。2004(平成16)年に旧通信総合研究所と旧通信・放送機構が統合し、独立行政法人「情報通信研究機構(NICT)」として発足。2015(平成27)年に現在の名称に変更された。

 「旧通信総合研究所」は1891(明治24)年に設立された「逓信省電気試験所」をルーツとし、戦前は「文部省電波物理研究所」、戦後は「郵政省電波研究所」と変遷。同本部は「文部省電波物理研究所」時代の1943(昭和18)年に現在地に移転した。

 施設一般公開は1955(昭和30)年代から行い、「オープンハウス」という名称では今回で8回目。昨年から土曜に開催し、学生など次世代層に向けた取り組みを行う。同広報部マネジャーの本郷力さんは「アプリを活用した展示ポスターへの投票や学生によるポスターセッションなどの新しいイベントも実施し、社会人に加えて若い世代や家族連れなど、多くの方々に来場いただいた」と振り返る。

 当日は「ICTで実現する新たな未来へ」をテーマに、最新研究開発成果について、講演・技術展示・ラボツアーなどで紹介する。「体験コーナー」(一部事前申込制)では「プログラミング教室」「南極ゆうびん・南極コーナー」など子どもが参加できる企画を用意する。

 特別講演として、21日には大阪大学基礎工学研究科教授の石黒浩さんによる「人とかかわるロボットの研究開発」、22日にはマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ所長・異能Vationプログラム プログラムアドバイザーの伊藤穣一さんの講演が行われる。

 本郷さんは「NICTは情報通信分野を専門とする我が国唯一の公的研究機関として、情報通信に関する技術の研究開発を基礎から応用まで統合的な視点で推進している。当日はNICTの最新の研究成果を幅広く紹介し、ロボット展示、学生によるポスターセッションや体験コーナーなど、小中高生から一般まで広く楽しんでいただけるプログラムを用意しているので、ぜひ来所いただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は9時30分~17時(22日=~17時30分)。入場無料。

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