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ムサビの学生がJR中央ラインモールの新制服案 「駅と地域をつなぐ」テーマに

発表会の様子

発表会の様子

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 「制服デザイン武蔵野美術大学生共創プロジェクト」の新制服デザイン発表会が8月29日、「nonowa武蔵小金井 ムサコガーデン」(小金井市本町1)のRoom635で開かれた。主催は「JR中央ラインモール」(本町5)。

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 同プロジェクトは「駅と地域をつなぐ制服」というテーマで、選抜された武蔵野美術大学の学生9人が各自、駅員の制服のデザイン案を考え、デザイナーの岡義英さんがそれらをベースにして新制服デザインを生み出すという内容。「2020年の設立10周年に向け、今よりもっと駅員や地域の人に愛される制服をつくる」ことをミッションに掲げ、同社と地域の学生が一緒に取り組む地域連携プログラムとなっている。メンバーは駅見学やフィールドワーク、レクチャーなどを経て、デザイン案作成に取り組んだ。

 当日は運営に携わる「ディーランド(D-LAND)」(国分寺市南町3)の酒井博基さんの進行で、JR中央ラインモール社員を前に、9人が各自、スケッチ画の披露とデザインに対する思いなどを紹介した。デザインは、フィールドワークなどを通して感じた地域や地域とつながる企画を行う同社の魅力、「すぐに駅員だと分かること」「動きやすさ」「ポケットの数を多く」など駅員からのヒアリングで得た情報や希望を盛り込んだ案が紹介された。参加した社員は興味深そうに聞き入り、プレゼンテーション後は多くの社員が学生と話をする姿が見られた。

 学生メンバーは1~4年の男女で、「初めてデザインをしたが、いい経験になった」という声が多く聞かれた。視覚伝達デザイン学科2年の青木結さんは「沿線外に住んでいてnonowaやJR中央ラインモールについて知らなかったが、大好きになった」と笑顔で話した。「デザイン賞」を受賞した油絵学科3年の大杉萌絵さんは「普段は自分のために絵を描いているので依頼を受けてデザインをすることは初めてだったが、こちらの方が愛を持った気がする。表現したいことは表現できた」と話した。岡さんは「(同社のビジョンの)安心安全、親しみやすさが表現されていた」と評した。

 「コンセプト賞」を重田奈々帆さん、オレンジのラインが社員の心をつかんだ「nonowa賞」を山本一樹さんが受賞。「着ているだけで話題になる制服」にこだわり、岡さんが「突き抜けているクリエイティビティーを感じた」と急きょ、賞が設けられた「特別賞」を大崎一郎さんが受賞した。岡さんは「『つなぐとは何か』改めて考えさせられた。ユニホームを通じて幸せにつないでいけるデザインにできたら」と話した。

 制服は2020年12月から同社が駅業務を行う武蔵境駅・東小金井駅・国立駅の駅員が着用する予定。

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