国立市が12月14日、マンホールカードの無料配布を始める。
マンホールカードは下水道広報プラットホーム(GKP)と各自治体が、楽しみながら下水道への興味や理解を深めてもらうことを目的に共同して制作しているもの。2016年4月の第1弾から今回登場の第11弾までに、計502団体・605種類のカードを発行している。
国立市がマンホールカードを製作・配布するのは今回が初めて。同市担当者は「2003年ごろ、当時の下水道職員が下水道のイメージアップを図るため、旧国立駅舎をデザインした無色のマンホールふたを作成したのがきっかけ」と経緯を振り返る。同市では2016年からカード作成の申請を行っていたが、申請団体が多かったこともあり、発行枠から外れていたという。2019年、カラーバージョンにリニューアルしたデザインで申請し、製作が決定。カラーマンホールふたは、JR国立駅北口の駅前広場と南口を出て右方向の2カ所に設置されている。
デザインの由来となったのは、1926(昭和元)年に創建されてから2006年に解体されるまでの80年間、多くの市民に親しまれた赤い三角屋根の旧国立駅舎と大学通りの桜の木。カードには「旧国立駅舎を大学通りから望んだ春の風景」について説明する文章と共に、2020年に再築され「街のシンボル」として復活する旧国立駅舎のイメージ画像も掲載している。
同市では増刷も視野に入れ、マンホールカードの配布を続けていく方針だという。配布時間は8時30分~17時15分。場所は、平日=市役所3階下水道課、土曜・日曜・祝日=市役所1階警備員室(12月14日、・15日のみ下水道課窓口で配布)。