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国立の飲食店支えるクラウドファンディング 一橋大生など学生中心に

プロジェクト会議の様子

プロジェクト会議の様子

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 NPO法人「くにたち富士見台人間環境キーステーション」(国立市富士見台1)が「『わがまちくにたち』の飲食文化を守ろう!」プロジェクトに取り組んでいる。

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 同法人は国立市富士見台地域の人々のつながりをつくり町を元気にすることを目指して、商店主や学生・市民・行政が一体となって活動している。同プロジェクト代表で一橋大学社会学部2年の松尾俊弥さんは「サークル活動としてコミュニティーカフェ『cafeここたの』の経営や国立市の地域貢献などにも取り組んでいる。そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大によって授業がオンラインになり、都の自粛要請を受けて私たちの店も休業になった。市内の飲食店も同様に休業を余儀なくされたり売り上げが減少したりしている中で、どうにかしてこの町に貢献できないか。国立の飲食文化を守れないかと考え、このプロジェクトを始めた」と話す。

 6月11日から6月29日までクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で資金支援を呼び掛ける。目標金額は200万円。使用用途は参加店の営業資金、返礼品の調達・発送などに使われ、2,000円から支援できる。1万円以上の支援者には参加店で期間中(9月1日~来年2月末)、何度でも割引などのサービスが受けられる「くにたち飲食店サポーターズカード」、遠方の支援者には「くにたち特産品セット」を進呈する。2,000円と5,000円の支援者には、同カードと同じサービスを1回受けることのできるサービス券を用意する。参加店は「cafeここたの」(同)、「ロージナ茶房」「くにたち桜花」「くにたち村酒場」(以上、中1)、「マロニエ 国立駅北口駅前店」(北1)、「居酒屋ダイニングバー だまだま」「深川つり舟」「ノーボーダーズ」(以上、東1)などの31店舗で、期間終了まで追加される可能性も。

 「プロジェクトで実現したいこと」として「売り上げが激減した飲食店への経済的支援で、くにたちの飲食文化を守ること」、「緊急事態宣言解除後も、くにたちの飲食店に足を運んでいただくこと」、「この事業を皮切りにして他業種の方々を勇気づけ、くにたち全体を盛り上げること」の3つを挙げる。松尾さんは「このプロジェクトでは経済的な面だけでなく、気持ちの面でも飲食店の方々をサポートしたいと思っている。国立が好きな皆さんの声が店や町の力になる。国立の町が一丸となって、この危機を乗り越えていきたい」と話す。

 プロジェクトメンバーの同大法学部4年の樋口夏実さんは「地域の飲食店はさまざまな人と出会い仲良くなるためのコミュニケーションの場でもある。自分の好きな店、誰かのお気に入りの店を守るためにも、多くの方のご協力をお待ちしている」、津田塾大学英文学科2年の大谷優季さんは「どの店もコロナ収束まで絶対に残ってほしい。飲食文化は我が町、国立の財産。少しでも各店の支えとなれるよう尽力するのでご協力いただければ」と呼び掛ける。

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