国立市は「子どもの食応援事業」として、市内8カ所の子ども食堂の情報や実施カレンダーが載った「子ども食堂MAP inくにたち6月号」を作成し市内全小中学校などで配布した。
国立市が「子ども食堂マップ」配布 食で子どもの笑顔があふれるまちに
新型コロナウイルス感染症の拡大により3月から長期休暇になっていた学校が、6月に入り分散登校が始まったことを受け、「これまで自宅で我慢しストレスを抱えて過ごしていた子どもたちが、外に出て地域に集い、再び笑顔で過ごせるようになるきっかけ作りができないか」と、担当の国立市子ども家庭部児童青少年課と市内の子ども食堂運営団体がタッグを組んで発案した。
5日から学校を通して市内全小中学生にマップを配布したところ、店に来る子どもの数が増えてきたという。7、8月にもマップを更新し配布の予定で、各店には運営費として26万円を上限に支給する制度も設ける。
「まだ通常生活には戻れてはいないが、これまで活動実績のある子ども食堂が、それぞれの特色を生かして子どもたちに食を提供することで、まちに笑顔が戻るきっかけになれば」と同課担当者。
「休校で給食がなかったために栄養面での不安や、新型コロナウイルスの影響で経済的に打撃があった家庭もあることは承知している。けれども、市内の子ども食堂は、困っている子どものためだけでなく、全ての子どもとその家族のためのもの。マスクや3密を避けるなどの感染防止に協力して、みんなに気軽に食べに来て笑顔になってもらえれば」と利用を呼び掛ける。